土日祝日、3階席のチケットは売り切れていて、
ほぼあきらめていたのですが、
昨日の夕方の時点で、今日昼の部に「戻り席」があり、
幸運にも手に入れることができました。

3階席の前から3列目ですから、まずまずいい席です。

今日は敬老の日、旗日です。

私が小学生の頃までは、一般家庭でも
祝日には日の丸を掲揚している家が多かったですが、
今はほとんど見かけなくなりました。


さて、昼の部最初は 鬼一法眼三略巻  菊畑 です。

短めの一幕ですが、お姫様、若衆、奴、敵役…が登場する、
いかにも歌舞伎らしい演目だと思います。

染五郎さんの虎蔵は、後に義経の正体を見せてからのところが
高貴な雰囲気に合っていて、良かったです。

松緑さんの智恵内は、真面目そうな感じでした。


・・・お二人とも、とても小顔でいらっしゃいます。
若手の方は女形でも身長が高くなっていますし、
歌舞伎の寸法というものは、
だんだん昔と変わっていくのでしょうね。

ずっと以前に見た、尾上梅幸さんの虎蔵を思い出しました。
(筋書きの記録を見ると、平成5年国立劇場、とあります。)
こういっては大変失礼ですが、顔が大きくて四頭身くらいの感覚。
晩年でいらっしゃいますから、
お顔もそれなりに年齢を重ねていらっしゃいました。
しかしながら動いて台詞を言うと、歌舞伎の若衆というものは、
まさしくこのとおりであろうという若々しさでした。