竹中工務店(社長:竹中統一)は、持続的発展が可能な社会の実現に向けた環境配慮建築に関する取り組みを長期的な視点で推進するため、2050年を目指した具体的なコンセプトや長期目標を定め、この考えに込めた想いを社会やお客様などと広く共有する環境メッセージ「人と自然をつなぐ」を制定しました。
この環境メッセージを掲げ、コンセプトを「人の感性や創造性を高め、自然を活かし、ゼロカーボン建築(1)からカーボンニュートラルな都市(2)への実現を目指す」とし、長期目標を2030年にゼロカーボン建築、2050年にはカーボンマイナス建築(3)を目指すエネルギー削減目標を設定し挑戦していきます。
そしてコンセプト・長期目標に対する考え方やロードマップを解説した『環境コンセプトブック 2050年を目指して』を今月下旬に発行します。
当社は、環境コンセンプトを実現するために、環境関連の各種技術開発や設計、施工手法の確立を積極的に進めていき、環境にやさしい空間の創造を通して人と自然をつないでいきます。
・ゼロカーボン建築(1)
省エネを徹底し、建物自身でエネルギーを創り、消費を全てまかない自給する。
・カーボンニュートラルな都市(2)
オフサイト(敷地の外)への措置も含めて、都市・地域のカーボンニュートラル化を図る(再生可能エネルギーの相互融通、カーボンクレジット等)
・カーボンマイナス建築(3)
建物自身でエネルギーを創りさらに余剰分を地域の他の建物に供給する(建設時や改修時のCO2排出までも含めて削減するので、ライフサイクルにおける総CO2排出量もマイナスになる)

■環境メッセージ
環境メッセージは、「光、水、風といった自然の力を生かし、同時に人々の感性や創造性を高めるような建築を実現し、人と自然がより身近になる」ことを意図して制定されました。

■環境コンセプト
環境コンセプトは、「人々は健康になり、感性や 創造性が刺激され生き生きと活動し、文化の多様性が育まれるような建築を提供し続ける。自然の潜在力を活かし、自然に近づいた建築や都市を目指して生物多様性を保全し自然を再生する。
同時に、自然に対するインパクトを最小にしていく。ゼロカーボンの建築を生み出すことによって、ライフサイクルでのカーボン排出をゼロにしていく。将来は、都市や地域でエネルギーネットワークが形成され、再生可能エネルギーからのエネルギーが建物間で需給調整される、カーボンニュートラルな都市・地域を目指す」ことと定めました。

■長期目標(2050年に向けた運用時のエネルギー削減目標)
2020年にゼロカーボン建築のパイロット・プロジェクトを手掛け、2030年に新築する建物のベストプラクティス(最先端の建物)として、運用段階におけるゼロカーボン建築の実現、2050年に新築する建物のベストプラクティスとして、建設時のCO2排出量を含めたライフサイクルにおけるカーボンマイナス建築を実現する目標を設定しました。



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