学資保険代わりの低解約返戻金型終身保険は本当に良い?② | 横浜のファイナンシャルプランナー相談室「住宅ローンは銀行で借りるな」

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相談実績1700件超の実務家FP平野雅章が、住宅ローン・火災保険・生命保険の不思議な常識に立ち向かい、リアルな選び方をお伝えします。

前回の記事で、学資保険の代わりに”低解約返戻金型終身保険”や低解約返戻金型定期保険”を使うという考え方を紹介しましたが、今回の記事では、そのメリットについて紹介します。


まず、利回りですが、人気の高いT社の低解約返戻金型終身保険を例に取ってみます。


被保険者: 父親 32歳

保険料支払期間: 15年

死亡保障金額:200万円

保険料: 月6,508円


支払った保険料の総額は1,171,440円ですが、保険料の支払が終わった翌月に解約すると約125万円ほどの解約返戻金が受け取れます。これは、年平均利回りに換算すると約0.89%になります。

(2010年7月時点での保険料・解約返戻金に基き計算。)


ネット銀行の定期預金で、同程度か若干上回る金利水準も見られますが、定期預金では金利から20%が税金として差し引かれます。1.0%の利率でも実質は0.8%になってしまう訳です。一方、生命保険の解約返戻金は所得税の一時所得という扱いになり、受け取った解約返戻金から支払保険料を差し引いた金額が50万円以下ならば税金が掛からないというメリットがあります。

上の例では約125万円-約117万円=約8万円ですから、もちろん税金は掛かりません。

(なお、学資保険の満期金も同様の扱いです。)


また、そもそも生命保険なので死亡保障があります。学資保険でも実質的な死亡保障がありますが、契約者が亡くなった場合、以降保険料を払わなくても予定通りの満期金が支給されるという内容で、低解約返戻金型終身保険や定期保険の死亡保障の金額よりかなり少ないのが普通です。


他の生命保険と一緒に死亡保障額の見直しをして、他の生命保険の死亡保障金額を少なくできれば、低解約返戻金型の死亡保障の大きさを金銭的メリットに置き換えることができます。


ここまで書くと良いことづくめのようですが、実は実際の商品選び金額設定に関し注意が必要な保険だと私は思っています。次回はデメリットについて書きます。