①天保山碑
②天保山
③天保山
訪問日:2005年11月
所在地:大阪市港区
天保山は天保2年(1831)「天保の大川浚い」とよばれる安治川の浚渫工事により発生した土砂を河口に積み上げた築山で、当初は20mほどの高さがあり、安治川を大坂の町の方向へ遡る船の目印となった。
嘉永7年(安政元年・1854)ロシアのプチャーチンが天保山沖に現われ大坂城代土屋寅直は天保山に砲台場を建設、星形の稜堡式の城砦が完成した。
砲台場を建設する際、天保山は土砂が削り取られ、標高が明治には7.2m、昭和46年では7.1mとなっていたが、地盤沈下により昭和52年には4.7mに低下、平成5年には4.53mとされ、平成8年地形図に山名が再掲載され、これまでの仙台市日和山を抜いて日本最低峰と認定された。
しかし、東日本大震災の津波により侵食された日和山が今年の4月国土地理院の調査により標高3mの山として認定され、日本一に返り咲くという皮肉なこととなった。
ちなみに堺南台場のあった大浜公園の蘇鉄山には一等三角点があり、一等三角点のある山では一番低いとされている。
もうひとつちなみに自然の山で一番低いのは徳島市の弁天山で標高6.1mとのこと。