まだブルーズに楽譜割りとか十二小節とかそんな概念がなくてトニックや2コードばっかしの田舎のメクラの食い扶持でゴスペルや見世物的に街角で歌われてた時代の曲だから良くゆーとあまりにも自由奔放なプレイなのだが楽譜で音楽を習ったおれたちには随分とリズムがずれてくるから気持ちがよろしくねーのだけれどもそもそもギターのチューニングだってスパニッシュ・チューニングと言われたオープンG、あのハミングだけのブルーズの名曲”暗い夜(ダーク・ナイト)”で有名なオープンD、変態的で応用が効かないオープンEとかAmでカポ付とかもうよくわかんねーチューニングで尚且つギブソンと言えども当時は粗悪なギターが多かったし針金みてーなガチガチの弦を張ってたからすぐにもうネックが捩れてフレット音痴を起こしちまってスライドバー、いわゆるウィスキーのボトルネックやライフル銃の銃身をぶった切ったモンとかナイフの背中とかを弦に滑らせた”スライドギター”が主流になっていくのだっだ。

優歌団の内田勘太郎はカルピスの瓶でボトルネックしてたしおれなんかはビアのハートランドの瓶でボトルネックしてるのだ。おれも勘太郎もボトルネックの作り方は簡単で、真夜中の駐車場とかで瓶をパンと割っちゃって、割り口をそこらの縁石でゴリゴリやって完成だもん。べつに昼間にやってもいーんだけど不審者丸出しじゃん。深夜でもいっしょかい。すまん、またマニアックに語りだして。この曲はロバート・ジョンスンってなヤボなブルーズ・ハープ吹きがミシシッピの片田舎の四辻(クロス・ロード)でてめーの命と引き換えにブルーズの悪魔と契約して超ウルトラスーパーブルーズスピリッツを手に入れたと言われた一曲で今では当たり前に聴かれるブルーズの根源となる歌を29曲創ったあと”地獄の犬”に咬まれて気が狂ったとか毒殺されたとかして死んだのだ。詳しい話は検索してみてくれ。おれもブルーズ・ブラザーズやローリング・ストーンズの連中も尊敬してやまない悪魔の使い的ブルーズマンの名曲なのだ。こんな解説でどーだい、川崎や葛西のヤボなブルーズマンよ。