平安京のその古から、薄っすらと紅をさし、怖いほど咲き乱れる桜の下には死人が埋まっていると言われる。その桜を愛で、酒を呑み、食事や芸事を楽しむことはその死人に手向けられた慰みであり、そんな花見は墓参りと同じく神聖で優雅なことであったのだ、本来はな。日本人はいつからバカになったのだ。まるで獣と同じなのだ。
ってなことで昨夜は行き付けの料理屋で魚(名前忘れた)の兜のホラーな煮付けを頂いたのだが、あまりにもホラーだったので思わず写真してしまったのだ、うわぁ、ホラーだなぁ。このぬめぬめとした皮膚の質感など樹脂やゴムを思わせる無機質な感じで、唇や落ち窪んだ眼球なぞはジョージ・A・ロメロを彷彿させるのだ、うはあぁ。
ママッ、ママママッ、ぼくいい子にするから、お願いだからぶたないでえっ!
ほらほら、にゃーにゃたちもちと引いて凝視してるのだ。いくらなんでもこれはにゃあ。ビジュアル的に問題があるにゃのにゃあ。せめて兜焼きならこんがりだからにゃあ。うぬぬぬぬっ。でもおれは健全なチンコの持ち主だからして、ましてやてめーでご注文なさったお料理なのだからして、魚(名前忘れた)のホラーな煮付けをお召し上がりになったのだこの野郎。まあ、当たり前だが旨いのだ、魚(名前忘れた)のホラーな煮付け、ホラー。ゼラチンだかフルチンだか知らねーが、いわゆるひとつのコラーゲンがプルプルで旨い旨い、目玉の裏側のぷるぷるも旨い旨い。思うのだが、見た目がホラーなビジュアルだから、恐怖が意外に旨さを引き立てると思われる。5人ぐらい殺した後みてーな鬼気迫る凶暴な面のチンピラにカツ上げされて、意外にも小銭で許してくれると良いヒトだと錯覚するじゃねーか。それと一緒か。
こんな魚(名前忘れた)のホラーな煮付けを克服すれば、ブタの顔面茹でたのか喰えるか。
んなわけねーじゃん。