何がって、TBSの『犬神家の一族』とテレビ朝日の『椿三十郎』。
『犬神家』は三十年ぶりのリメイクじゃなかったっけ。んでもってできるだけ当時と有効なキャスト、スタッフでもって、ロケ先も同じ場所にしたらしーんだけど、三十年の月日は長屋をマンションに変え、旅館をホテルにして、エアコンの室外機はむき出しになって、公衆電話は撤収されたのだ。
それじゃあ、あんまりだってーんで精鋭なる美術チームでセットを再現したのだけれども、ロケの路上のシーンとかそのまま撮ったりして、んでもって市川監督はあんましそんなの気にしねータイプらしいのだが、それでも撮りあがりがなんとなーく平成で、それもあんまりだからCGでいじったらしい。
ってか、『旧・犬神家』と同じ構図で撮ることにこだわったりして、たんなるジジイのわがままじゃねーか。
『旧・犬神家』の当時の斬新な構成と暗い湿気に満ちたジャパニーズ・ホラーが台無しなのだ、くそ。
『椿三十郎』はあまりにも『用心棒』が面白くて評判が最高だったから、続編作ってよ、黒澤さ~ん、カリントウでも食べる? ってなことで企画された脚本で、シナリオだって黒澤明といつもの、誰だっけ、橋本治だっけ、あれは『こち亀』か。誰でもいいんだよ、いつもの黒沢組面白脚本家チームが神楽坂か、そのあたりの旅館で「映画のタイトルどーすっか」「三船って幾つんなんのよ、歳」「三十後半じゃなかったっけ」「マジ? フケてんなぁ、したら三十郎にしよーぜ」とか柿の種とかつまみながらチンコいじったりして決めたんだよな、きっと。
それを何を勘違いしたか、『踊る大走査線』あまりにもいい気になって自由すぎる踊りで撮影現場を荒らしたもんだから、撮影所と社食を出入り禁止になって、その後なんの役をやっても『青島刑事』の呪縛から逃れられずに、『椿三十郎』観ててもいつ『スリー・アミーゴズ』出てくるかと余計にワクワクしちゃうじゃんか。
もっと作品と、いや映画に敬意を払え織田裕二。
あ、監督誰だっけ、『黒い家』と同じ監督だっけ。
てめーで脚本書けねーから原作付きばっかしやってるやつだったよな、確か。
最近映画が面白くねーだよ。
たたき切っちゃってください、ニャーニャ・ケノービ。