基本的に小食な食いしん坊貧才なのだ。
んなもんだから、ヘタにバイキングなんぞにいった日にゃーかえってソンをするのだ。
だがダチに誘われていったのだよ、お昼にバイキング。
キチガイ博士みたいな髪型のヤツとドロボーみたいなヒゲを生やしたヤツと三人で、900円のカレーバイキング。
ある意味、三蔵法師抜きの西遊記みたいなのだ。
ポーク、ビーフ、インド風チキン、タイ風グリーン、ハヤシの五種類で、他にはコロッケ、から揚げ、一口カツの揚げ物とサラダ。あとは二種類のスープと三種類のドリンク。これが全貌なのだ。
でも結局はカレーなので、ゴハンにかけて食するしか術はないのだ。
でもね、そー食えたもんじゃーねーぞカレーライス。
大食い王者決定戦じゃーねーんだからさ。
揚げ物をトッピングしたらなおさらなのだ。
おれは二皿にゴハンを小分けして、カレーも小分けの合いがけでなんとか五種類食ったのだが、ドロボーヒゲのダチはドロボーのよーなツラを晒しながら初対面の相手に「今晩は、リア・ディゾンです。最近カビが生えて困るんですよね」って平気でワケのわからんことをゆーよーなバカなので、フツーにポークカレーを食って頭を抱えてしまった。
キチガイ博士のダチは脳味噌から直接発毛してるよーなヤツなのでさぞかしカロリーを消費すんだろーな、ひたすらカレーをスープ皿で呑んでいたぞ、マジで。
ゴハンは腹が一杯になるからって。さすがだな。
まあ、これで900円だから納得してやるのだ。
ビジネスホテルの朝食とかは、魚のミイラみたいな干物がメインの和食と、タマゴとベーコンが主役の洋食、どちらにいたしますか? が定番なのだが、たまにバイキングがあるのだよ、よせばいーのに。
一度和食バイキングってーのに遭遇したのだ、地方のディープなホテルで。
貸し会議室みたなとこでのチープな朝の和食バイキング。
当たり前なのだが全て大皿なのだ。
なっとーでもお新香でもキンピラでも煮っ転がしでも大根おろしでも、まさかのアジの干物までてんこ盛りの、まさに迷惑な玉手箱なのだ。
全体的な彩りは茶色で、ぼんやり眺めていると生ゴミの玉手箱に見えてくるのだ。
定番のタマゴ料理は茹でタマゴと生タマゴで手抜き丸出しなのだが、すっかり食欲の失せたおれはタマゴかけゴハンですませたのだ。
いくらなんでも大皿のなっとーはねーよな。なんか不潔っぽいのだ。
まだカレーバイキングがマシなのか。
一人が食う量のカレーなんざ、たかが知れてるってーなのが見え見えの料金設定で、少しずつ色々食えるからな。
結局のところコメが主食のバイキングは成立しないのだよ。
どんなに場末の安くて不味いバイキングだって、寿司と焼肉のゴールデンコンビで回転してるだろ。
おれだってロースを焼きながら豚足片手にハマチをつまんだことがあるのだ。
でもおれはバイキングはもう行かないのだ、小食だからな。