iDeCoって聞いたことあるけどどんな制度なの?

iDeCoとは確定拠出年金、つまり国が用意している年金制度とは別に自分の老後のために貯めておく「自分年金」です。

自分でお金を貯めて将来の自分が受け取るって何の意味があるの?そう思われた方も多いはず。そんな方のために国はiDeCo を浸透させるために3つの税制メリットを用意しています。

①iDeCoで積み立てた金額は全額所得控除の対象
②iDeCoで得た運用益は全額非課税
③iDeCoで積み立てたお金を受け取るときは退職所得となり1,500万円まで非課税(勤続年数30年の場合)

ここでこんな疑問が湧いてくる方も多いはず。
「国はこんなことして税金が減っても大丈夫なの?なんで国はわざわざ税収が減りそうな制度を宣伝して国民に利用させようとしているの?」

なぜ国はiDeCoを普及させようとしているかというと国にとってもメリットが大きい制度だからです。国が期待している効果は2つあります。
①国民の財産を貯蓄から投資へ振り返る
日本は貯蓄が多い国です。iDeCoの制度を利用して資金が貯蓄から株式などの投資に流れる事で経済が活性化、結果として景気が良くなり税収も増えることが期待できます。
②老後の資金を国民一人一人に自己責任で貯めてもらう
人生100年時代と言われる中、高齢者の社会保障は政府にとって大きな負担です。国民が自分のお金を自分で確保出来ると言う事は政府にとっては大きなメリットとなります。

iDeCoを始める前に知っておこう。

少し興味が湧いてきましたか?それでは、少し詳しく見てみましょう。
①どんな人が利用できるの?
20歳以上60歳未満で公的年金に加入している人であれば、誰でも利用できます。2017年1月の制度改正により新たに、公務員や主婦の方も利用できるようになり、現役世代のほぼ全員
が利用できる制度となりました。
②どこで申し込めるの?
iDeCoは証券会社や銀行などの金融機関で申し込むことができます。各金融機関によって口座管理手数料等に差がありますので、自分にあった金融機関を選びましょう。
③預けたお金は何で運用するの?
iDeCoで積み立てたお金を何で運用するかは自分で決めることができます。選択できる商品には定期預金のような元本確保型の商品もありますので、リスクを抑えて運用したいという方は無理にリスクのある商品で運用する必要はありません。
④いつでも解約できるの?
iDeCoは老後の資産形成を目的としているため原則60歳になるまで解約することはできません。そのため、無理のない範囲で積み立てすることが必要です。

このように、iDeCoは「長期運用」と「税金の優遇」により非常に有利な投資です。
皆さんも上手に活用することで、100万円以上得することができるので、是非活用して下さい。

このブログではこれから数回に分けて、iDeCoのメリットや始め方を紹介していきたいと思います。