セピア色の中で
セピア色の僕の中で
セピア色に落ちていく自分
最近、免許取り立てのためか、歩いて行けるのに海までドライブ
十字路を右折した瞬間、前方のガラス越しに画面一杯、海が見えた見えた観えた
「大丈夫だよ、大丈夫 ほら、入ってみ?!」
砂浜に座りながら、父は僕に笑いながら、吐き捨てた言葉
お盆を過ぎてるとは言え、まだ暑い夏
僕はそーっとそーっと、イケナイ体験をするかのように海に足を滑らせていった
冷たくない!!いいかも?!
足の親指がそう感じ、僕を海の奥底へと引きずり込んでいった
足首、ふくらはぎ、膝、もも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
海の温かさを身に染みて体感し、深く深く落ちていく
肩まで浸かって一息つこうとしたその時
「イタッ!!痛ーい!!」
突然背中に注射をされたような痛みを感じ、飛び上がった
今にも海から一瞬抜け出せたようだった
いつの間にか僕の瞳には涙が溢れ、砂浜へとかけていた
海からの脱出、逃避行のようだった
「クラゲにやられたか?今時期多くなる頃だもんな」
父は笑いながら、僕にそう言い聞かせた
「だから、入るのイヤだったんだ!!」
想いは既にセピア色
想いはとうにセピア色
灯台にも明かりが点滅からしだいに速度を速め、そして点灯
と同時に辺りは暗くなっていく
本当の暗闇になる前に帰ろうか
本当の暗闇になる前に戻ろうか
未だ慣れない車に乗り、エンジンをかけて一呼吸
先ほど着た道を当たり前のように・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・