潮風 | 野良犬の足跡

潮風

潮風

潮風

潮風になびく、あの子の髪の毛をミラー越しに見ながら、ロードを当ても無く走る走る


「ねえねえ!!どこ行くの?」

「さぁーね。」

「寒くなってきたんだけど・・・・・・」


バイクは行く先なんか教えてくれやしない

岸壁にぶつかる波しぶきが余韻となり、僕の心の中にまで潮の匂いを運んでくる

運んでくる届けてくる

波が僕に送った置き土産だろう


途中の自販機でホットなカフェラテを買い、最初は手、頬と温めていく

生き返った気分さ


2006年もすでに1週間以上過ぎている

僕はいったい何やってるんだろう?

こんなところで休憩してる場合なのか?

ラテの封を開け、ホットが口から食道へと身体全体に行き渡ってきた


さぁ、出かけよう

さぁ、旅立とう

もういいだろう もういいだろう


夕日が沈む前に帰らないと置いていかれそうで

真っ暗になると何も見えなくなりそうで


潮風潮風が僕の心に染み渡る

潮風が僕の心を突き動かす


口の中まで砂だらけで、潮の味が妙に印象的な一時だった