野良犬 IS MY FRIEND
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いきなり頭をハンマーで叩かれたように目覚めが悪い。数日間の疲労が身体全体を蝕んでるんだろう。しばらく放心状態のままテントの屋根を見、焦点が定まるのを待った。
ようやく息を吹き返した自分をテントから出て待ちうけていたものは、丸焼きになりそうなほどのまぶしいRISING SUNと辺り一面の砂であった。
とうとう来たんだな!!!
ふとその時、他人の生暖かい言葉が脳裏をよぎった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「馬鹿だなぁ!何もそこまで追い込まなくたっていいじゃないか?」
「本当に行くのかね?両親には相談したのか?」
「将来を見据えた試練を自分に課してエライよなぁ。」
「行ってきなさいよ。どうせ3日で飽きるんだから。おみあげ忘れないでよ。」
女性ホルモンが多いせいか?普段はあんまり生えなかった僕の髭も放浪の余波でみるみるうちに仙人ほどになっていた。
果たして僕が今していることは自分にとってよかったことなのか?ついに安息の地に辿り着いたのか?今の自分にはわかる術もない。
「僕がやっていることは正しいんだ。間違ってるはずなんて無い!!」
そう胸の病に言い聞かせながら極人の階段を一歩一歩脇目も振らず渡ってるようだ。ただわかってることはどれだけ考えてもやってみないと始まらないということだけだ。
あれだけ用心して、多めに飲料水を調達したのに、すべてラクダ君に飲まれてしまった。悔しいながらもそのことを責めるラクダ君も今はいない。
ポケットの中に手を突っ込んでみると、くしゃくしゃになったYUKICHI FUKUZAWAのお札とモミクチャになった当ての外れた自負心だけが恥ずかしそうに顔を覗かせていた。まさに紙切れさ。
次第に考えることにも疲れて、自分の呼吸する音が鼓膜を破る勢いで僕に何かを訴える。
オアシス・不思議な響き・オアシス・幻・オアシス・オアシス・オアシ・オア・アアアアアア・・・・・・・・・・・・・・・・
AHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・