今回のSFC改定において
最も反響が大きいのはラウンジの利用可否ではないかと思います。
ところでラウンジの運営は航空会社直営のものや空港会社(航空会社ではない)や
ラウンジ運営を主業務としている会社など多岐にわたります。
そして基本的には利用者の料金は航空会社に請求されます。
(自社運営のラウンジであればあっても社内部門間の精算かと思いますが
スターアライアンス加盟航空会社同士であれば航空会社間の精算があるものと思われます。
もし精算がない場合はラウンジ運営航空会社の持ち出しが多くなり
これでは自社ではラウンジを運営せず他社のラウンジに乗っかった方が良いとしてしまう可能性が大きいためです)
この料金については公表されていませんがラウンジによっても異なると思います。
一応ラウンジ関係で料金が出ているものとしては
ANAラウンジの成田や羽田の利用券は事前購入で8,800円
ホノルルのANAラウンジが不具合で利用できなかった際の補償金が3,000円
小松空港のエバー航空利用時に出される食事券が2,500円分です。
(小松空港はクレジットカードラウンジはありますが
国際線の制限区域にはラウンジがありません)
基本的にはラウンジは自社の上顧客の繋ぎ止めのために設置されているものですが
スターアライアンス加盟航空会社では互いに自社ラウンジを利用可能としています。
しかし他社(航空会社以外の運営も含む)のラウンジ利用の場合は会社間の精算が発生すると思われます。
そしてその料金は最終的にラウンジ利用資格に基づいて判断されると考えられます。
例えばSFC所持者が台北桃園空港でエバー航空に搭乗の際にシンガポール航空のラウンジを利用する場合
ビジネスクラスであればそれ自体が利用資格となるのでエバー航空に
エコノミークラスであればSFCについているスターアライアンスゴールドの資格となるので全日空に
請求されるものと思われます。
ところで航空会社の上級会員制度は
基本的には比較的高単価の運賃で何度も搭乗する業務渡航の方の利便性を第一に設計されていますが
実際にはいわゆる「修行」や世界一周航空券などでたまたまある年だけ規定のポイントに達した方も
特典を利用しています。
そしてSFCは一度このプレミアムポイント(PP)に達した方が加入して
毎年年会費を支払うことでスターアライアンスゴールドの資格を維持できてきました。
このような方はわざわざSFCを取られているということは
基本的に何度も飛行機に乗られる方が多いと推測できます。
そしてこのような方の場合
必ずしも全日空を利用するとは限りません。
値段や利便性の関係からむしろほとんど全日空を利用せず
ほかのスターアライアンス加盟航空会社の利用がほとんどとなってしまう方もいます。
この場合全日空としては
自社の飛行機は利用しない-航空券代としての収入はないのに
ラウンジ利用料のみ他社に支払うこととなります。
例えば年に6回海外旅行(うち1回は乗り継ぎで欧州まで行く)場合
関西空港や福岡空港発着の場合(国際線のANAラウンジはありません)
ラウンジ利用回数は基本的には往復で1回ずつ(合計)12回+乗り継ぎ往復1回ずつ(合計2回)で
全体合計は14回分となります。
この分が自社を利用しないSFC会員の分として支払いとなるわけです。
このような自社に貢献しなくなったSFC会員を切りたいというのは
営利企業である以上自然な発想かと思います。
....て言うかこの顧客層の一人が私なのですが😱....
しかし現在の全日空は主な業務は航空ですが
それ以外にも多様な業務があります。
実際にマイレージの上級会員になる方法として
飛行機搭乗以外にその他の関連会社利用も組み合わせた「ライフタイムソリューション」のコースも設定されています。
そしてクレジットカード事業としてみた場合
SFCの決済でどの程度全日空の利益に貢献しているかも考慮した結果が
年間300万円決済なのではと思われます。
ここでSFC規定の変更の際に
全日空の利用状況に応じた内容にするという方法も考えられます。
(例えば国際線ビジネスクラス利用者なら年間2回搭乗でスターアライアンスゴールド維持 など)
しかしこの場合はPP規定並みに細かく計算方法を決めることになり煩雑になってしまいます。
それよりも全日空グループ全体の利益を考えて
決済金額で一律としたのではと考えています。
そしてこれによる全日空の収益についてですが
おそらく多少は改善するのではないかと思います。
前回の記事で書きましたが
旅行好きな方の多くはおそらくは何らかの形でラウンジ利用可能なカードを持つか
必要な時のみ別途代金を支払って利用するかになると思います。
しかしそれはSFCではない可能性もあり
例えばSFCを退会してプライオリティパス付帯カードに乗り換える方もある程度いらっしゃるでしょう。
この場合ラウンジ使用料は全日空ではなくプライオリティパス側に行くことになるため
全日空の支出は減ることになります。
またSFCで年間300万円決済するようになる方による利益もあるのではと思います。








