水仙って、なんかスカしててキライだった。
幼稚園のときに株分けしてもらったのを庭に植えたが、次の年はなかった。
いわゆる一年草だったんだね。花に罪はないけれど。
そんな訳で水仙の花言葉の「うぬぼれ」「自己愛」もなんだかお高くとまってて好きになれなかった。
そんなある日、何の変哲も味もそっけもない駐車場に咲いた花。
思わず足を止めた。アスファルトの地面を割って花を見事に咲かせているではないか。
少し見直したぜ。
これが昭和の青春ドラマだと「先生、俺、やるよ!」「俺も!」「俺も!」的なノリに近い熱いものが思わず胸にこみ上げてくるところだが、筆者は少々沸点の低いシニカルな性格ときている。
そうですね(…お前はやる気のないスポーツの解説かっっっ!)、さっきのヒキアイに出した台詞の、役にたとえると「俺も!」の方のその他大勢の付和雷同型のぬるい感動はありましたね、ええ。