小児科の実習の一環で、開業病院を見学してきました。教授と同期というから、かなりびびったけれど、ものすごく気さくな先生で、話しやすかったし、丁寧に色々教えてくれました。
特に、患者さんの聴診をさせてくれたのはとても勉強になりました。小児の場合、循環系より呼吸器系の病気が多いようで、こないだやった呼吸音の勉強会がいきなり役に立ちました。
そしてなにより、先生のお母さんとの関係の作り方がすごいと思いました。医者は話術が大事とはよく言いつつ、大学病院になれていつの間にかその感覚が薄れていたけれど、先生の技術はすごかった。出来そうで出来ない、細やかな気配りや、お母さんが何を必要としているかを汲み取る能力、外来診療がひとつのアートに見えてきました。
患者さんや親御さんの前で病気の説明をしたり、学生が実験台よろしく触診や聴診をしても、嫌な顔一つしないのは、医師患者関係をうまく作れているからこそのことなのだなあと感じました。
風邪やぜんそくで掛かる子供たちを見ていると、子供の頃に憧れた「町のお医者さん」とも言うべき僕が本来抱いていた医者のイメージが蘇ってきました。こういう医師のあり方っていいなって改めて思いました。
とはいえ、医は仁術といえども開業医になるためには単なる医療だけでない領域でかなりの技術と知識を必要とします。地域との関係作りとか、経営のこととか。僕がそれらに長けているとは到底思えないので、感化されるままその方向へ向かっていくことにはブレーキがかかるのですが、今日受けた感銘と先生のイメージは大切にしていきたいです。