この曲は、AKB48の19thシングル「チャンスの順番」のカップリング曲で、チームKのオリジナル曲になります。

 

秋元才加がキャプテンで、板野友美、梅田彩佳、大島優子、宮澤佐江らがいた、チームKが最もチームKらしかった頃の楽曲で、ハードなロック調の曲となっています。

 

 

1番Aメロ

悲しみの弾に撃ち抜かれ
胸から涙溢れる
息も止まりそうな夜も
やがて次の朝が来る

よほどのつらいことがあったのでしょう。
「涙溢れる」と来れば、普通は「目から」とか「瞳から」とかとなりそうなところを「胸から」という表現の仕方をしていますよね。
続くフレーズも「息も止まりそうな」となっていますから、それこそ胸を締め付けられるような大変な苦しさを伴った悲しみということなのでしょう。

 

具体的に何があったのかはわかりませんけれども、とてつもない困難に直面して打ちひしがれていることはわかります。
けれども、そのすぐ後には「やがて次の朝が来る」となっていて、どれほど打ちひしがれようとも必ず希望が訪れると示唆(しさ)しているのですよね。

 

つまり、どんなに苦しい状況であろうとも、どんなに絶望的な状況であろうとも、決して希望を捨てはしないという強い意志を示しているわけです。

1番Bメロ

人間(ひと)の心は
そんなヤワじゃない
もっと
強くできてる
タフなものさ
傷つく度
かさぶたになるよ

人の心の強さを強調していますね。
「傷つく度 かさぶたになるよ」というのは、つらく苦しい経験をする度に強くなっていくという、人間の持つ(たくま)しさを表しているのでしょう。

 

ただ、誰もが必ずしもそんなに強くなれるわけではありませんよね。
何としてでもやり遂げたいことがあるとか、何がなんでも掴み取りたいものがあるとか、あるいは命に代えてでも守り通したいものがあるとか、そうしたものを持っている人は強くなれるのではありませんかね。
やはり、生きていくうえで核となるような信念を持った人は強いのですよね。

1サビ

前に倒れろ!
力 尽きても…
その手を伸ばせ!
つかめ!
前に倒れろ!
夢を見ながら…
それが正しい死に方だ
生きる者よ

Are you alive?

なんとも力強い歌詞ですよね。
目指すものに向かって飽くなき前進を続ける。
たとえ力尽きて倒れるときでも、前のめりになって倒れるべしというのですから……。

 

「それが正しい死に方だ」というのは、字義通りの「死に方」を示しているわけではなく、死の間際(まぎわ)までの「生きざま」を示しているわけです。
このような強い言葉で表現することにより、その「生きざま」がより一層強調されてくる。

 

そして「Are you alive?」……。
「お前は生きているのか?」と問いかけている。
ここで言っている「生きている」というのは、ただ生存しているだけのことを言っているわけではありませんよね。
主体的な目的意識を持って、その目的に向かって(たゆ)みなく前進を続けていくような「生」のことを言っているわけです。
まあ平たく言ってしまえば、いきいきと生きているかということでしょう。

 

ここでの「Are you alive?」を意訳するならば、「お前の生きざまは、どうよ?」と言うことにでもなるのでしょうか。

2番Aメロ

瞳をつむったままでも
何かを感じるだろう
瞼が熱くなって来る
あれが夜明けの光だ

「瞳をつむったままでも 何かを感じるだろう」というのは、自分の心の声に素直に耳を傾けてみろということなのでしょう。
そうすれば、自分の内側から何かが込み上げてくるのに気付くはず。
それは、使命感からなのか、あるいは心の(かつ)えからなのか、ふつふつと湧き上がってくる、何かを求めてやまない情熱なのではありませんかね。

2番Bメロ

信じることは
やさしいことじゃない
だけど
他の人間(ひと)には
見えないもの
見えることが
希望になるんだ

目指すものが大きければ大きいほど、それを成し遂げる、もしくは掴み取ることは困難を極めることになるでしょう。
本当に達成できるのだろうかと、つい弱気にもなってしまう。
他の人からすれば、何を夢のようなことを言っているのだと思われることもあるでしょう。
それでも、必ず達成できると自分自身が信じることで、その先の希望へと繋がっていく。

2サビ

後ろを 向くな!
失敗しても…
手を緩めるな!
そうだ…
後ろを 向くな!
そこを 逃げるな
たとえ 君しかいなくても…
生きる者へ

Are you alive?

たとえ挫折したとしても、そこから這い上がっていくことで大きく成長していける。
だから、失敗しても背を向けて逃げるなということなのでしょう。

 

ところで、「たとえ 君しかいなくても…」というフレーズが出てきますけれども、少々唐突な感じがしますよね。
これはつまり、何かに挑戦しているときに、仲間と組んで挑んでいる場合や、目指すものを同じくする他者がいる場合などもあって、そうしたケースにおいて、他の人たちが皆リタイアして今や君ひとりだけが挑戦し続けている状況になったとしてもということを意味しているのでしょう。
つまり、力及ばずに皆諦めてしまって、たったひとりで挑戦し続けることになってしまっても、君は決して背を向けるなということでしょうかね。

 

そして再び「Are you alive?」……。
「お前は生きているのか?」と問いかけている。
このフレーズ、1サビでは「お前の生きざまは、どうよ?」という問いかけを意味していましたけれども、この2サビでは「お前はしっかりと生きているじゃないか!」というエールの意味が込められているのではありませんかね。
お前はしっかりと生き抜いてきたのだから、いかなる困難に直面しようとも、決して諦めることなく前に進んで行けるはずだという。

Cメロ

何があったって
前のめりに生きること
夢を見る時間だけが
長くなる

何があろうとも前に進み続けている限り、ずっと夢を見ていられる。
逆の見方をしてみると、夢を見続けている限り、どんな困難に遭遇しようとも前進し続けることができるということを意味しているのではありませんかね。

 

ラスサビは、1サビの繰り返しになっています。

 

「それが正しい死に方だ」というフレーズは、返す返すも凄い表現ですよね。
このフレーズは、先にも記した通り「死に方」のことを言っているのではなく「生きざま」のことを言っているわけです。

 

人の生きざまが最終的に確定するのは、その人が死ぬ時なわけです。
どんな生きざまで生きていくのかは人それぞれでしょうけれども、死の間際(まぎわ)に、自分の生きざまに満足し、誇りを持って死んでいけるかどうかということなのではありませんかね。

 

この曲は、困難に直面しても決して諦めずに前に進むという、そういった「生きざま」で生きていこうではないかという力強いメッセージが込められた曲なのではないでしょうか。

 

※引用:
秋元康 作詞, 山崎燿 作曲, 野中“まさ”雄一 編曲
AKB48「ALIVE」 (2010年)