この曲は、NMB48・チームNの「ここにだって天使はいる」公演に含まれている楽曲。
「ここにだって天使はいる」公演は、NMB唯一の書き下ろしのオリジナル公演になります。
48グループは、2013年に新公演計画を発表し、グループ内全チームのオリジナル公演を新たに開始するはずだったのですが、結局、この「ここにだって天使はいる」公演が開始されただけで、計画は頓挫してしまいました。
その後、AKB48・チームAが「M.T.に捧ぐ」公演を行った以外は、どこのチームも、ただひたすらお下がり公演を繰り返すか、既存の曲を適当に組み合わせた即席公演を行うだけの惨状になってしまったわけです。
最近になって、ようやくSKEが各チームとも書き下ろしの新公演を始めましたけれども、SKEができるのになぜAKBができないのか?
本来であれば、48グループのフラッグシップであるはずのAKBが、先鞭を付けるべきことなのではないかと思うのですけれども……。
それはさておき、「ここにだって天使はいる」公演も、開始するに当たって何度も延期になるという憂き目にあっているのですよね。
初日を迎えられたのは、当初開始を予定していた日から半年後のことになります。
そういった背景を踏まえて歌詞を眺めてみますと、この曲は、「ここにだって天使はいる」公演に対するチームNメンバーたちの心境を歌っているようにも捉えられます。
さて、この『初めての星』ですけれども、頑張っている自分を鼓舞するような曲。
そのせいなのかメンバー人気も高く、NMBではことあるごとによく歌われていますよね。
歌い出しの
初めての星
みんなで見ていた
いつか誰かから
聞かされた星
「星」というのは、目指すべき目標だったり志だったり、あるいは夢だったりを指しているのでしょう。
そして、「始めて」とありますから、目指すべきものを初めて心に抱いたということなのではありませんかね。
そういったものを、親なのか先生なのかわかりませんけれども、尊敬している誰かから示唆されたのでしょう。
それをみんなで目指したということですから、ひとりではなくなんらかのチームでということなりますかね。
長い長い道のりだった
この場所に来るまで
自分が目指してたものは
幻かと思った
だけど不思議なことに
苦しくはなかったよ
空を見上げ歩くってこと
嫌いじゃなかったんだ
「この場所」というのは、目指していたものに手が届くところという意味なのでしょう。
そこに至るまでの道のりが長すぎて、手が届かないものなのではないかと思ったりもした。
けれども、その道のりは決して苦ではなかった。
何かを目指して頑張るというのは、そのこと自体が結構楽しかったりするものだということでしょう。
とは言っても、
何で私たちは信じたのか?
いつまでも見えないその存在を
この世界のどこかに
奇跡 探していた
なかなか先が見えてこないため不安に駆られてしまう。
現状を打破するような何かが起きないものかと期待したりもした。
そういったことを言っているのでしょうね。
2番の歌詞を見てみると、
舗装されてない道のように
楽じゃなかった今日まで
簡単にできないことが
可能性だと思い込んだ
何度も怒られていたのに
わくわくするのはなぜだ?
昨日よりも少し近づく
夢を想像していた
とあり、ネガティブなことをポジティブなことに転換していますよね。
できないということは、これからできるようになるという可能性を示している。
怒られるということは、改善できることがまだまだたくさんあるということを示していると同時に、自分は期待されているのだと思うこともできる。
そうやって、目指しているものに少しずつ近づいて行っているわけです。
汗をそうどれくらい流したでしょう?
涙だって結構流したはず
その場所から広がる
未来の青写真
汗も涙も自分が頑張ってきたことの証であり、その先に希望の光が見えてくるということなのでしょう。
そして、2サビの歌詞
初めての星
いつしか気づいた
目指してた夢は
すぐそばにある
磨き合った私たちが
光を得て星になった
そう 努力はつらいものじゃない
好きだからこそできるんだ
頑張り続けていたら、いつの間にか目指していたものに手が届くところまで来ていた。
そして、これまでお互いに高め合い磨き合ってきた自分たち自身が光輝くような存在になっていたといったところでしょうか。
また、好きだからこそ努力できるというのは真理でしょうね。
よく「努力しても報われない」と不平を垂れる人がいますけれども、そういう人たちというのは、結果だけを手っ取り早く手に入れたいと考えているような人たちなのですよね。
自分たちが取り組んできたことなど好きでもなんでもなく、ただの苦行としか考えていないのでしょう。
欲しいのは華々しい結果だけという……。
好きだからこそ無我夢中になって取り組める。
それを傍から見たら努力していると映るのかもしれません。
結果も大切だけれども、結果が欲しいためだけに取り組んでいるわけではない。
取り組んでいること自体が楽しいし幸せなのですよね。
報われるために努力しているのではなく、それが好きで楽しいから努力しているということです。
やりたいこと さあ
やってみてごらんよ
無我夢中
憧れてた夢がそう現実に…
やりたいことがあるのなら、ためらわずにやってみることだ。
本当にやりたいことであれば、無我夢中になって取り組めるはず。
そうやって夢中になって取り組んでいたら、いつしか夢として憧れていたものが現実となる。
そういうことでしょうね。
1サビと同じ内容の大サビの歌詞の最後に、
でも あきらめなければ必ず
チャンスはあるってことさ
というフレーズがありますけれども、はなから諦めて何もしなければチャンスも何もないけれども、諦めずに続けていれば必ずチャンスが訪れるということでしょう。
もちろん、そのチャンスに気づいて掴み取れるかどうかは、本人次第ではあるのですけれども。
秋元康 作詞, 小網準 作曲, 生田真心 編曲
NMB48「初めての星」 (2013年)