うろんころんしてみる隊 -42ページ目

うろんころんしてみる隊

うろんころん・・・って何かって?九州弁でして、標準語に解釈するとウロウロと「散策している」「徘徊している」・・・どちらでしょうかね?
傍から見ると限りなく後者に近いわたくしの、人生の糧にもならないつぶやきを書き留めて行こうと思います。

秋みのり あるじ留守にて 神無月

出雲の國は 賑やかなりか

 

 

みのりの秋か、道端にぽつねんと建立された小さな神社に至るまで、祭りごとの記された鮮やかな旗が飾られている姿を見ることができます。

神無月ですから、鎮守神の御出でを見送り、また無事に出雲から御出でなさるのを地元の人々は待っているのでしょう。

ふふ・・・いらん世話でしょうが、十月は島根県(出雲市)がきっと人口密度全国ナンバーワンではないかとも思っています。如何せん、八百万の神々が一堂に集まる訳ですから。

 

八百万の神と思い浮かべると、「スメラミコト」から末端は小さな道具一つにまで命宿る神として祀られている訳ですから、我々の生活する圏内を見渡す限りなにがしらの「祈り」に基づくものが存在しているわけです。

自然の至るところに、生活の至るところに・・・何百年も・・・そのさらに昔から、人々が無事に暮らせるように生死を迎えられるようにと、手を合わせ、頭を下げてきた賜物。

 

そりゃあ子どもでも礼儀を欠けば「ぎゃんこつしよれば罰かぶるたい」と窘められてきました。

 

よくはわからねど、古い石を差して「こん石は神さんの座りなさる処やけんが人が乗ったらでけん」と注意を受け、小さな祠にも通る際には頭を下げ、使い古した物を処分する時は「お世話になり御座いした」といって手を合わせ処分する。

 

自然が神となり、モノが神となり、いきものが神となる。己に近いものとなり、また遠いものとなる。親しむものであり、また畏怖するものである。

 

思うに、自分達ではどうすることも出来ない(太刀打ちできない)自然の力に対して謙虚にならざるをえないこと、またそれらの恩恵を当たり前にあることではないのだと知らしめる為に行われてきた作法ではなかったのでしょうか。

 

世の便利さを知り、小賢しく理屈をこね、「イマドキソンナ・・・」と打ち捨ててみても、結局はその自然の為す営みを無くしてしまうほど、万物の勝利者になることはできないのでしょう。

 

如何に抗っても太刀打ちできない力があるのですから、それらを自然に・・まるで水が流れに沿い形を柔軟に変えるようにすんなりと受け入れること。

次に受ける難を少しでも改善できるよう、工夫と創意を為していくこと。自分達を超越したものであり、運命を委ねる相手であり、また自分達が運命を乗り越えていく為の知恵を授けてくれるよう頼るべき相手として、昔から残されてきたものだったのでしょうね。

 

古い石だと思っていたものも謂れを知れば、自然災害における死者を慰めるものであったり、小さな祀り神を現すしるしだったりしました。

 

紙の地図だけではわからなかった事ですが、文明の利器「グーグルマップ」を10㎞尺図ではなくうんとうんと拡大して50mくらいまで近づいてみて下さい。まだ行ったことのない小さな町や路傍にある、それら歴史の跡を見つけられるかも知れません。

 

むかし、祖母につんのうでさるいた(連れられて歩いた)お堂のある原っぱは「天満神社」でした。そういえば・・・「てんまんしゃん」と言っていたような。

ははは、どうりで謎が解けました。祖母が「賢うなるごと」と呟いていた訳が。

天神さん・・・天満宮・・・つまり学問の神様に、このボンクラ者が少しでも賢くなることを願ってくれていたのでしょうね。

祈りの結果は兎も角として(苦笑)、このように人々の小さな祈りの場であった処もまた、そこに住む人がいなくなる事で廃れつつある場所でもあります。

祖母の墓がある寺院の入り口にあった小店も、随分昔にシャッターが閉まり、今は空き家になりました。仕方ないといえばそれまでか・・・国道端に行けば、コンビニやら町一軒のスーパーが出来ましたし、隣街まで真っすぐ通れる便利な新道も出来ました。

互いに顔の知れた小店でも、定価で買い物するなんて事はもう時代でもないかもしれませんし、人の集まる場所さえも様変わりしつつあります。

 

時代とともに、様々な風景が変わっていくことは仕方ない事かも知れません。

それでも、先人達がわたし達未来の人間に向けて伝えてきたものの存在にどうにか気付けるように、それをまた次の未来の人達に伝えられるように、こうして言葉にて残していきたいと思います。

 

なんか・・美味しいお店やら、写真映えするようなオサレな情報発信なんぞできゃあしませんが

四季折々の中で気付いた小さな出来事を書き綴っていく所存であります。

 

秋雨の空に浮かぶは七色のおび