プロは舞台の上やスクリーンの中で
本当に活き、生きている。
夢や感動を与える。
私も音楽と演劇と運命的に出会い
その人生を生きる1人であろう。
プロは長年の経験と継続的な
トレーニングによって
演技の技術や表現力を高めているため
スキルや経験がアマチュアに比べ豊富だ。
自分自身を演技に必要な
身体や心の状態に維持するために
日々、健康管理やトレーニング
食事や睡眠の管理などの
自己管理能力も高い。
それは時代性も増して必要不可欠。
私は最も自分がプロとして
最高の仕事をするために
健康に注力しているし日々の課題でも
ある。
役作りに多くの時間とエネルギーを
費やす時間の確保するには
演劇体力なるものも必要で
そのための自己管理と言っても過言
ではない。
役に合った身体や声の表現
感情表現を感じきる力も
体力や気力がないと
全身を機能させられない。
感情とはものすごいパワーがあるのだ。
感情は岩をも動かす力だ。
そして
様々な関係者やスタッフ、観客や
プロデューサーなどの期待や要求も
大いにあるのがエンターテイメントの
世界だ。
エンタメだけではないが
多大な社会的な課題に
応えるための責任感と
自発的に表現やスキルに対しての責任を
充分に備えており
常に新鮮に目の前のことに取り組む能力が高い必要性もあるだろう。
人間など毎日が同じことの
繰り返しだが
それをいかに
新鮮に日々の発見を増やすかが
成長への鍵だし
人生に彩りを感じる
自分の視点の豊かさも重要だ。
私の尊敬する今は亡き
樹木希林さんは
『普通であること』
『日常の大切さ』
を謳っていた。
まさにプロとは特別な技術はあれど
普通である素晴らしさを謳歌できて
はじめて
人に感動を与えられるんじゃ
ないかと思ったりする。
評価に敏感なエンタメの世界は
評価のための責任ではなく
『普通を新鮮に感じるしなやかさ』
こそかなと思う。
特別なことが素晴らしいのではない。
プロだから素晴らしいんじゃない。
素晴らしいからプロなんだよ。
日々、自分の人の素晴らしさを
発見するよう
『脚下照顧』
己の足元を照らし
春の大空の青さも楽しもうではないか。
本日もありがとうございました。
声はその人の個性でしかないのだが。
声が美しいといことは
音質や音色が心地よく
感じられることを指します。
歌が上手いというのは一般的には
メロディーを歌いあげ
歌詞を深く感じきり表現する。
聴衆に素晴らしい感動を
提供することを指しめすのでしょう。
声が美しいと思われる人が
必ずしも歌が上手いわけではなく
また、歌が上手い人が必ずしも
『声が美しい』とは限りません。
歌唱力を評するとき
声の美しさと技術面、
歌う力と表現の深み
を考慮しながら私はレッスンをします。
歌唱力の本質は
⚫︎音程やリズム感性
⚫︎発声技術のバリエーション
⚫︎読譜力
⚫︎歌詞や楽曲の世界感と表現力
まだまだ複数の要素で構成されます。
正確に音程を取ること
リズム感や
声のバリエーションを
繋ぎあわせる発声技術
そして歌詞やメロディーの
流れの中に
『自分こそ』の魅力的な歌声を
作り出す表現力
これらが歌唱力の本質と
お伝えしたいと思います。
努力や練習によって
技術や表現力を向上させることも
大切です。
繰り返し正確性の高い定期的な練習は
自分の歌唱力を向上させる
のはもちろんですが
最も重要なのは
表現者としての
本質的な人間力を深め高めることが
恐らく
『歌詞力の深み』
になるのだと50年間の積み重ねで
得た私の答えです。
一見上手い歌も
心に響かないことは
よくあるものです。
今日もありがとうございました。
感情感覚と発声の相関関係は非常に
深いものがあります。
感情が高ぶると
声のトーンやリズムは変化し
それが相手に伝わります。
逆に、感情が穏やかな場合は
落ち着いた声が出ることが多いです。
感情が大きく激しい時
声が荒くなったり
声をはり上げたりすることが
あります。
一方で、感情が穏やかな場合は、
声が低くなったり
モノトーンになったりするのです。
これは、感情と声のトーンが
相互に影響しあっているためです。
さらに、発声には
意識的にコントロールできる部分と
コントロールできない部分があります。
感情が高まると自然に声が変化するため
コントロールできない部分に
影響を与えることがあるのです。
これは無意識下の神経伝達の
機能の働きで
技術力という努力性を振り切る場合が
あります。
一方で、意識的に声をコントロールすることから
感情をコントロールすることもできる
と言えます。
演劇で言えば演出家が
『その台詞の音を変えて欲しい』
というnote(日本ではダメ出し)
で感情感覚に変化が起きることを
経験した俳優もいらっしゃる
ことでしょう。
感情と発声の相関関係を理解していけば
感情のままに声を使い
喉にトラブルを抱えるようなことも
回避できます。
健康や身体の状態も含みながら
ご自身にとり
ふさわしい発声をすることは大切なことです。
ご自身の感情と声を
客観的に捉える視点は
技術力を向上するためにも
大変に必要な能力になります。
本日もお読み頂きありがとうございます。