秘境・高低差アフリ2位カランボホール | iPhone写真家 SETSUKOのブログ

iPhone写真家 SETSUKOのブログ

iPhoneで写真を撮って自分好みに加工をするiPhone写真にはまりました。主に身の回りにある植物や風景を撮っています。小さな植物にも名前が付いていること、面白い特徴があること、植物の世界の不思議にも魅せられています2022.01からはiPhone13PRO です。



ムプルングからカランボ滝(カランボホール)までの道のりは、とにかく凄まじい悪路でした。
片道約40kmの道のりを、車に揺られること約1時間。後半は本当に4輪駆動(4WD)でなければ絶対に前に進めないほどのガタガタ道で、体ごと激しく上下左右に揺さぶられながらの、非常にタフなドライブとなりました。






しかし、その険しい悪路を乗り越えた先には、35年前と変わらない、いや、それ以上に深く心に響く大自然のパノラマが待っていました



35年の月日と、50倍の入場料

かつてここに住んでいた35年前、カランボ滝を訪れた際の入場料は無料でした。しかし、月日は流れ、現在はしっかりとゲートが設けられ、管理された観光地となっています。
今回驚いたのは、その入場料の格差です。
 外国人旅行者:250クワチャ
 ザンビア人:5クワチャ
なんと50倍もの料金差があります。外国人からの観光収入を自然保護や周辺の維持に充てるため、という背景はあるのでしょうが、この時代の変化には思わず苦笑いしつつも、どこか感慨深いものがありました。今回はフナ川沿いにちゃんとした道が整備されていたため、その道なりに一歩一歩、記憶を確かめるように歩いて進みました。




現地で出会った女性、そして大切な旅の仲間と共に。

すぐそこはタンザニア:国境ならではの「時間のいたずら」
カランボ川のこの場所は、まさにザンビアとタンザニアの国境そのものです。
35年前にムバラに暮らしていた頃、乾季の時代にここへ来たときは、川の中の岩をひょいひょいと渡って、そのままタンザニア側へ歩いて行った記憶が懐かしく蘇ります。タンザニア側の村がすぐ近くにあるため、そこの子供たちが、きらきらした水しぶきをあげて嬉しそうに水遊びをしていた光景が今も目に浮かびます。
そんな国境の近さを、今回は思いがけない形で実感することになりました。
一緒に行った元同僚のスマートフォンが、対岸のタンザニアの電波を自動で拾ってしまったのです。タイムゾーンが切り替わり、ザンビアの時間から「1時間時間が狂ってしまった(1時間遅くなる!)」とぼやいている姿に、思わず笑ってしまいました。国境の境界線は目に見えなくても、電波は一足先に国境を越えて、私たちに小さないたずらを仕掛けてきたようです。
高低差200メートル、気が遠くなるほどの「時間の集積」を前に



キャプション:断崖絶壁の向こうに一条の白を落とすカランボ滝。大地の裂け目に立つ。

展望スポットから見上げるカランボ滝は、高低差200メートル以上という凄まじいスケールで、深い奈落へと一本の白い帯となって流れ落ちています。
圧倒されたのは、その水の迫力だけではありません。周囲を囲む断崖絶壁を見渡すと、そこには何層にも、何百層にも重なった**無数の岩の地層**がくっきりと浮かび上がっていました。
>地球が、この大地が、何万年、何億年という気の遠くなるような歳月をかけて、じっくりと積み上げてきた果てしない時間の重なり。

その「時間の集積」を目の当たりにしたとき、胸の奥から湧き上がってきたのは、言葉にできないほどの畏敬の念でした。
この壮大な地球の営みに比べたら、自分という人間の生涯なんて、なんてちっぽけで、刹那的なものなのだろう —— 。
悪路に激しく揺られた疲れも一瞬で吹き飛ぶほど、深く、静かに自分を見つめ直す、贅沢なひとときがそこにはありました。35年という私の人生のひとコマも、この悠久の地層の中では、ほんの一瞬のまたたきに過ぎないのかもしれません。それでも、再びこの場所に立ち、この景色を眺められている喜びを、いま静かに噛み締めています。