念願の写真集 The sexuality of plants | iPhone写真家 SETSUKOのブログ

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iPhoneで写真を撮って自分好みに加工をするiPhone写真にはまりました。主に身の回りにある植物や風景を撮っています。小さな植物にも名前が付いていること、面白い特徴があること、植物の世界の不思議にも魅せられています2022.01からはiPhone13PRO です。

The sexuality of plants  
photo by setsuko Sunada

念願の写真集が出来あがりました。
写真集を出すなんて、
まだまだ先で、いずれ出せたらいいなと思っていましたが、ロシア、オレンブルク美術館での
「Japan Washigraph Photo Exhibition 」に出展した勢いで、今後の作家紹介という意味も兼ねるのでと、急ピッチで立ち上がったプロジェクトです。展覧会に、出展した作品を中心に、新作も入れました。


写真集とは?
写真集を作る前に、写真集についてレクチャーを受け、私は写真集について思い違いをしていました。

写真集は、英語にするとphoto book もしくは、artbook 。いわゆるphoto album というものは、あくまでも私的な写真。家族の写真だったり、自分の思い出の写真だったり。
写真集は、不特定多数の人に見ていただくもの。
世の中の人へのプレゼンテーション。

展示物と違って、
何度でも繰り返して見ることができる。
複数の写真を使うことでストーリーを展開することができる。そして手を止めて見てもらったり、
また元に戻ってまたもらったり、
展示が二次元だとすると、写真集は三次元で時間が加味されます。
写真集は、ベストショットだけではなく、箸休め的な写真も必要。
並べるだけではない。
リズムが必要ということが、今回11人の作品集を見て学んだことです.

印刷物になるためには
見開きで、ページがある。
横組みで写真を撮っていると見せたい部分が真ん中の喉の部分に当たってしまうことがある。
縦組みでも撮る、
見せたいものを中心からずらす等の工夫をする。

表紙は大事
なんといっても、まずは手に取ってもらわなくては、中を見てもらうことに至りません。
そういった意味では、表紙はとっても大切です。

ベストショットを持ってくる?
ベストショットを持ってきたい気持ちもわかりますが、ベストを先に使ってしまうと、中身を見て落胆してしまう場合があります。

タイトル大事
タイトルは作家のアイコンのようなもの。
今回のタイトルThe sexuality of plants は、とても気に入っています。
黒バックにすることで色が浮き上がりますが、そこに質感がわかるようにすることで植物の持つ色気を表現できたらと思っています.

フォントも大事
今回は、海外向けということもあり、英字表記ですが、アルファベットのフォントは、独特の使い方のルールがあり、アルファベットを使わない日本人は間違った使い方をすることがあるので、あまりこったことはしないで、シンプルに。

また見てもらいたい
と次につながるように、
連続ドラマのように次回を予期させる仕掛け。

今回の私の写真集は、
最後の見開き部分は、カラーではなく、
モノクロで枯れた紫陽花の写真です。
これは、次の写真集への橋渡しの意味合いがあります。


作家の資産 
として、データが送られてきました


入稿データを見て感想

私は花の写真と言うと図鑑が間近ではありましたが、アートブックである写真集はどのようにしたらいのか?と思っていました。季節ごとや、花の色などでまとめてただ並べるだけでは図鑑とは変わりありません。

インパクトのある表紙、やはり,手にとってもらうためには、見た目の第一印象大事だなととても思いました。
会長が,表紙をアップしただけでかなりの反響がありました。

本誌は展覧会で展示している作品、
そして絵巻の中から何点か、絵巻では流れるようなリズム感がありましたが、写真集は途中で手を止めてじっくり見てももらいたいと思います。
そのために白枠をつけてレイアウトしたのかなと思いました。
見開きのページは、色であったり、形であったり何かしら同属性のあるものが並べられているので、見比べて見てもらえるといいなと思いました。

今回,ライブ感を出す意味もあって蓮に蜂🐝が写っているものを使っていただき嬉しく思います。

この写真集を作ることで、私は黒バックで植物という作風を確固たるものとして、今後は背景の黒潰しは写真家として作品に対する責任として自分でやります。
すぐには難しいと思いますがゆくゆくは自分で合成まで,できるようにしたいと思います。 
シンプルなだけに空間バランスが重要だということが分かったので、華道、日本画,日本文化について研鑽していきたいと思います。

少なくても何人か,私の作品に興味を持っていただいている方が、残念な気持ちにならないような作品を作らなくてはいけないのだなと、最近思うようになってきました。

そう言った意味でも写真集を制作することで,自分の作品を見直し、集大成となったものを見ることは、作家としての自覚を持つ上でもとても有意義だと思いました。

 
どんな内容か、データもご覧いただけます。
(こちらのリンクで写真集購入できます。1冊1500円です)

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私の友人で、写真集の購入を考えていらっしゃる方は、Facebook、メッセンジャーで直接連絡をください。サインを入れてお渡しします。