STARS展 現代美術のスターたち-日本から世界へ | iPhone写真家 SETSUKOのブログ

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iPhoneで写真を撮って自分好みに加工をするiPhone写真にはまりました。主に身の回りにある植物や風景を撮っています。小さな植物にも名前が付いていること、面白い特徴があること、植物の世界の不思議にも魅せられています2022.01からはiPhone13PRO です。

1960年代以降に日本を起点に国内外で活動を始め、今日国際的に高い評価を得ているトップランナーアーチスト6名に注目し、初期作と近作を中心にそれぞれの実践がどのように発展していったか紐解いていきます。

現代アートってなんだか分からなくってとりつきにくいと思っている方におすすめ!
6人のうち何人かの作品は皆さんどこかでみたことのあるものだと思います。

村上隆
日本のバブル経済期に花開いたオタク文化と江戸時代から脈々と流れる日本独特の感性を見出して、「スーパーフラット」という理論を提唱してマンガとアニメを起点とするキャラクター絵画やフィギュア彫刻を発表しています。

チェリーブロッサム赤フジヤマ JAPAN
2020年
ポップアップフラワー  2020
阿像 吽像  2014 東日本大震災への呼応 2014
マイロンサムカウボーイ  1998

とてもダイナミックな空間。
安っぽいと思っていたアニメだが、単純化して、色と大小の大きさで立体感を表現できることにびっくり。
作家の言葉で印象的だったのは、アーチストは
仕事何十年、100年後と時が経ったときに、古さがない、オリジナリティがある作品。
そのような作品を作っているから常に未来を見ているとおっしゃられていたこと。

李禹煥
モノ派と言われるアーチストで、
あらゆるものは世界との関係性によって成立し、それのみで存在していることはない。

もの派とは?
もの派とは…
主に木や石などの自然素材、紙や鉄材などニュートラルな素材をほぼ未加工のまま提示することで主体と客体の分け隔てから自由に「もの」との関係を探ろうと試みた一連の作家を指す。

韓国と日本、東洋と西洋、実践と理論
絵画と彫刻、対象物と余白、自然、人工物
作ることと作らないこと。
二項対立構造の狭間でそれぞれに瞬間に求められる緊張と均等の時空を模索てきました。
これからはいかに作らない、描かない、手を入れないようなことが書かれていて今後さらにシンプルな作品になっていくように思いましたが、これ以上どうシンプルになるのだろうか?

関係項 1969/2020  ガラスと石


関係項ー不協和音  
2004/2020  ステンレスの棒  石

草間彌生

草間彌生は70年に及ぶキャリアで多岐にわたるメディアを用いて、数々の作品を発表してきました。
「常同反復」や「増殖」と呼ばれる水玉や網目模様、突起などが繰り返される表現が特徴としていて、これらは幼少期から都度つど経験する幻覚や幻聴の影響と言われています。

なんといってもおん年90歳以上でまだ、まだ、現役、描きたいものがたくさんある!という情熱。
ソフトスカルプチュア  1962
季節に涙を流して   2015


宮島達夫
1980年代からLED を用いて、1〜9までの数字が
変化するデジタルカウンターを用いてインスタレーションや、立体作品を中心に制作をしています。ゼロは表示されずLEDは暗転しますが、死を意味します。
生と死が繰り返されることを表現しています。
時間という普遍的な概念を扱いながら
仏教的思想やテクノロジー思想を融合しています。

時の海  東北
これは東日本大震災という要素を融合させて国際的評価を得ています。
社会的な参加型プロジェクトに力を入れており
ある部屋の床いっぱいに3000個のカウンターが取り付けられグリーンとブルーの色で1〜9までの数がカウントされます。
ブルーがカウントアップ、グリーンがカウントダウン。(逆だったかもしれない…)
この様子を座って眺める作品です。
なんか広い海で、夜光虫がキラキラしている感じ。そこに生命を感じます。

30万年の時計   1987
これは理論上30万年以上の時を刻むことができると計算されているようです。

奈良美智 
子供、動物が単純に抽象化され、デフォルメされて頻繁に登場する作品群は、親しみやすさと信愛さ、無邪気さと残酷さなど、一見相反する性格を共存させ、観るものの想像力を刺激します。
弱くて正直であるが故に社会の中で力を持たない者たち、辺境や境遇で生きる者たちの代弁者であり、大人の心の片隅に生き続けている無垢な心の表象でもある。

初めて奈良美智を知ったときは、女性の作家だと思っていました。
可愛いのだけどどこか意地悪さが残る女の子の絵がとても印象的で、記憶にしっかり定着する絵でした。


voyage of the Moon         2006

Miss moon night              2020

杉本博司
この作家のことはあまり知らなくて、
最近気になっていていきたいと思っていた小田原の江の浦測候所を作られた方と知りました。

写真家として有名ですが、古美術、建築、造園、に精通し幅広い知識を持ち、それらを総動員して作ったのが江の浦測候所。

ここへはぜひ行きたいと思っています。





緑色のところは、作品の解説を抜粋しています