現代アートってなんだか分からなくってとりつきにくいと思っている方におすすめ!
6人のうち何人かの作品は皆さんどこかでみたことのあるものだと思います。
村上隆
日本のバブル経済期に花開いたオタク文化と江戸時代から脈々と流れる日本独特の感性を見出して、「スーパーフラット」という理論を提唱してマンガとアニメを起点とするキャラクター絵画やフィギュア彫刻を発表しています。
2020年
阿像 吽像 2014 東日本大震災への呼応 2014
マイロンサムカウボーイ 1998
とてもダイナミックな空間。
安っぽいと思っていたアニメだが、単純化して、色と大小の大きさで立体感を表現できることにびっくり。
作家の言葉で印象的だったのは、アーチストは
仕事何十年、100年後と時が経ったときに、古さがない、オリジナリティがある作品。
そのような作品を作っているから常に未来を見ているとおっしゃられていたこと。
李禹煥
モノ派と言われるアーチストで、
あらゆるものは世界との関係性によって成立し、それのみで存在していることはない。
もの派とは?
もの派とは…
主に木や石などの自然素材、紙や鉄材などニュートラルな素材をほぼ未加工のまま提示することで主体と客体の分け隔てから自由に「もの」との関係を探ろうと試みた一連の作家を指す。
韓国と日本、東洋と西洋、実践と理論
絵画と彫刻、対象物と余白、自然、人工物
作ることと作らないこと。
二項対立構造の狭間でそれぞれに瞬間に求められる緊張と均等の時空を模索てきました。
これからはいかに作らない、描かない、手を入れないようなことが書かれていて今後さらにシンプルな作品になっていくように思いましたが、これ以上どうシンプルになるのだろうか?
2004/2020 ステンレスの棒 石
草間彌生
「常同反復」や「増殖」と呼ばれる水玉や網目模様、突起などが繰り返される表現が特徴としていて、これらは幼少期から都度つど経験する幻覚や幻聴の影響と言われています。
なんといってもおん年90歳以上でまだ、まだ、現役、描きたいものがたくさんある!という情熱。
ソフトスカルプチュア 1962
30万年の時計 1987
voyage of the Moon 2006
Miss moon night 2020
緑色のところは、作品の解説を抜粋しています
季節に涙を流して 2015
宮島達夫
1980年代からLED を用いて、1〜9までの数字が
変化するデジタルカウンターを用いてインスタレーションや、立体作品を中心に制作をしています。ゼロは表示されずLEDは暗転しますが、死を意味します。
生と死が繰り返されることを表現しています。
時間という普遍的な概念を扱いながら
仏教的思想やテクノロジー思想を融合しています。
社会的な参加型プロジェクトに力を入れており
ある部屋の床いっぱいに3000個のカウンターが取り付けられグリーンとブルーの色で1〜9までの数がカウントされます。
ブルーがカウントアップ、グリーンがカウントダウン。(逆だったかもしれない…)
この様子を座って眺める作品です。
なんか広い海で、夜光虫がキラキラしている感じ。そこに生命を感じます。
30万年の時計 1987
これは理論上30万年以上の時を刻むことができると計算されているようです。
奈良美智
子供、動物が単純に抽象化され、デフォルメされて頻繁に登場する作品群は、親しみやすさと信愛さ、無邪気さと残酷さなど、一見相反する性格を共存させ、観るものの想像力を刺激します。
弱くて正直であるが故に社会の中で力を持たない者たち、辺境や境遇で生きる者たちの代弁者であり、大人の心の片隅に生き続けている無垢な心の表象でもある。
初めて奈良美智を知ったときは、女性の作家だと思っていました。
可愛いのだけどどこか意地悪さが残る女の子の絵がとても印象的で、記憶にしっかり定着する絵でした。
voyage of the Moon 2006
Miss moon night 2020
杉本博司
この作家のことはあまり知らなくて、
最近気になっていていきたいと思っていた小田原の江の浦測候所を作られた方と知りました。
写真家として有名ですが、古美術、建築、造園、に精通し幅広い知識を持ち、それらを総動員して作ったのが江の浦測候所。
ここへはぜひ行きたいと思っています。
緑色のところは、作品の解説を抜粋しています