iPhone写真家 SETSUKOのブログ

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iPhoneで写真を撮って自分好みに加工をするiPhone写真にはまりました。主に身の回りにある植物や風景を撮っています。小さな植物にも名前が付いていること、面白い特徴があること、植物の世界の不思議にも魅せられています2022.01からはiPhone13PRO です。

Bunkamuraの最後を飾る、
高木由利子写真展 『Threads of Beauty』



大好きな「Bunkamura ザ・ミュージアム」がその歴史に一度幕を下ろします。その最後を飾るにふさわしい、高木由利子さんの展覧会『Threads of Beauty』に行ってきました。



今回、高木さんがレンズを向けたのは「民族の日常」。
畳一畳分ほどもある大きな作品が、広い会場に仕切りもなく並び、まるで私自身が遊牧民になって世界を旅しているような感覚に陥ります。


驚いたのは、その「物質感」です。

二条城の展示でも使われていた「竹和紙」にプリントされた写真を、石川県の特殊ナイロン「KONBU®」にミシンで直接縫い付け、さらに上からニスを塗る……。近くで見ると、ニスのハケ跡が力強く、写真というよりもはや一つの「生命体」のような質感でした。

 




その布も、奄美大島の泥で染められており、会場全体が深く、温かい土の色に統一されています。


空間を手掛けたのは、あの帝国ホテルのデザインも担当されている建築家・田根剛さん。(二条城の展示も手がけられた)どこから見ても良いように配置された約100点の作品たちは、圧巻の一言です。



また、リトグラフで大理石の版に起こされた作品や、皮に印刷して漆を施したコラボレーション作品など、写真の枠を超えた挑戦に終始ワクワクし通しでした。


会場で販売されている写真集(13,200円)も、1枚ずつニスを引いてから印刷するという、気の遠くなるような手間がかかった芸術品。

いたがプレミアムがつくのでは…と思うほどぜいてくなつくりでした。



こと素晴らしい世界観が「無料」で見られるのは3月29日まで。
時間が許せば,もう一度あの泥と風の香りのする空間に身を置きたい。
そう思わせてくれる、最高の贈り物のような展示でした。