ここからがミッションとも言える、本当の意味でのスタートだ。
空から見るアスワンの街は、砂にまみれて埃っぽい感じ。
砂漠の街・アスワン。
アスワン空港から、イシス神殿に向かうバスの中で、宇宙の友人の計らいを、楽しみに受け取った。
砂漠の中に緑のオアシスを見つけ、ホッとした。
やはり人は水のある風景と共にあるべきだ。
バスを降りて、イシス神殿に向かう船に乗り込むと、ナイル川の精霊に挨拶し、ゆう琴を奏でた。
ソニアさんの誘導で、イシス神殿のゲートに向かう回廊の一角で、音による祈りの儀式が始まった。
先ずは法螺貝の合図から。
かっちゃんが控えめに法螺貝を吹き、hibikiさんの笛や参加者のトーンチャイム、それに私のゆう琴とウタヒと舞いが加わり、ソニアさんの英語のチャネリングをエハンさんが日本国に訳す、という素敵なセレモニーが、ベストなタイミングで共同創造された。
最後に法螺貝を思いっきり響かせて、ミッションは完了。
半分乗っ取られるように舞い、チューニングフォークで参加者の松果体の活性をさせていただいた。
ハトホルが静かに見守る中、厳かな時が流れた。
強い日差しを受けて、ラーの神の愛を感じつつ、神殿が出来た頃の人々の営みに思いをよせた。
目覚めの鍵はここにも個々にも刻まれている。
豊穣の神のレリーフに、懐かしい香りを感じ、あっと言う間に時を超え、いにしえの記憶を呼び覚ます。
そう、かつてここで、私は神官としての魂の歴史を刻んだことがある。
浮かんでくるいくつかのイメージを確かめるように、神殿の向こうに見える景色を眺めた。
ナイルの流れは、南から北へと北上し、いくつもの物語を紡いで来た。
あの時の空の色も、今と変わらず、青かった。
エジプトの空は、今も日本と繋がっている。














