眠れぬ夜一旦は、布団に入ったのですが。眠れぬ夜を過ごしています。幾重にも織りなす音を聴きながら、バケツの底に空いた穴の正体を見極めようと時の熟すのを待っています。時おり誰かに呼ばれたような気がして、振り返っても、ソコには誰もいません。寂しさと愛おしさと絶対的な信頼感に包まれた夜は、静かに静かに、形が生まれてくるのを、じっと待つことにしましょう。主語のない世界へ旅立つ準備は出来ています。時代の目撃者に留まらず、創造の表現者として生ききる自由をください。ゼロから無限世界へ。愛は確かにソコにあります。