昔から、

「ダンサーは踊り続けるの。

先生になったって変わらない」

と言われて、そういうものだと思ってきた。

 

私などはものすごく不器用なんだから、

自分が少しでもできるようにならないと

ちゃんと教えさせてもらうことは出来なかった。

スタートも遅かったのだから。

 

開脚前屈なんぞは

先生になっても後ろに回すことが出来なくて

昔は見本を見せられなかった。

必死で練習していた時には

痛いのを我慢して何とかできるようになっていたが

 

もっともっと基本のキどころでないところから

自分の体を変えることをしてきて

今は痛みもなくできる。

 

人を何とかしてあげる、と言えるほど

優れてはいないので

一緒に考える

自分も同じようにしてみて、原因を探って

わかったことを一緒にやってきて

生徒さんが変わってくると

また自分を顧みて

また悟ることをくり返して

生徒さんに成長させてもらったようなものだ。

 

そうして歳をとるほど

わかることが増えて、できることが増えた。

年齢は関係ないと言うよりも

若い時より、目を向ける方向が違うので

外に見えるものよりも

内に感じるものが多くなってくる。

歳を取ったからできることがある。

 

歳を取ったからできなくなったのではなく

歳を取ったから、若い時とは違うやり方で

体は変化することを身を持って実感している。

 

歳を取ったからできない

そう思ったら、可能性はゼロになる。

老体に鞭打っているのではない。

10年前よりも、とってもましになった体を

より良くしていこうとしている。

 

欲張らないで、自分の体と仲良くなる。

自分の体のせいにしない。

自分の体がわかってくれるように

根気よく話しをしていくうちに

随分仲良くなった。

 

本当に動けなくなる日も来るだろうが

まだ時間はある。

諦め悪い性格でよかった。

まだ自分の体と一緒に楽しんでいこうと

思っている。

 

今日のマイベストプロのコラムは

前後開脚の後ろ脚、短いバージョンで
マイベストプロうまさきせつこコラム
うまさきせつこのボディコントロール/
 うまさきせつこモダンバレエ研究所H