010

👨

神先S

カンちゃん、しん:

向陽小卒:2年6組、3年3組

:スポ少野球

 

乙中のみなさん、ご無沙汰してます。
カンザキでございます。
前回の同窓会から10年ですか。
おかげさまで、あれからいつものメンバー数人で

一年に数回食事したり近況報告会をしてます。

自身の生活といえば、

長男に子ども、私に孫ができました。
変わったのはそれぐらいで、

日常は10年前と変わらず、
毎晩焼酎を飲んでます。

そして、滋賀県草津市(自宅は大津市です)で

中学の軟式野球のクラブチームの監督も変わらずです。
土日は野球で中学生に遊んでもらってます。

ひろし(せつ:9組)、

俺は今でも中学生に感謝してるんよ。
こんな還暦にもなった監督をやつらは、

いつも相手にして野球してくれてるんやわ。

それで何の話?
髙岸の話し?


2013年の同窓会のころ、
カンちゃんは教え子の1人の

髙岸くんについて
「ようやく夢やったプロ野球選手を育てる!

がかなうと思ってたら、

そいつが今故障してもうてなぁ」
と言っていた“そいつ“が
今の芸人、

ティモンディ髙岸だ。
実は髙岸くん、わっし(せつ)の

兄の先輩の息子さん。


高岸は中1の4月に

チームに入って来たんやけど、

身体はデカイし、

やる気はあるし、

そらぁ期待もしたし、

大きく育てないと!

ってすぐに思ったわ。
それがや、足腰がメチャ弱いし足も遅いねん。
ピッチングさせたらフラフラしよる。
それもあってコントロールが悪いわなぁ。
それにも増して髙岸、ハートも弱い。
走らせても、本数を重ねると膝が痛いとか

どこやらが痛いとか、

すぐに弱音吐くし、よく泣くし…
それでも高岸、

ブツブツ言いながらも

最後まで走りよるし、

これをやろう!

って伝えた練習メニューは

必ず家でもやる努力家?やったし、

練習休んだことも記憶にないなぁ。

問題のハートの弱さを何とかしよう!

と思って、あるとき

「髙岸、お前なぁ、

 ピッチャーやっていくんやったら、

 あの甲子園のマウンドで4万以上の観衆の

 視線を一身に浴びるんや。

 そういう時のためにハートを鍛えなあかん!

 お前、生徒会長やれ!」

って言ったら高岸キョトンとしてたわ。
ホンで半ば強制的に

生徒会長に立候補させてん。
クラブに何人か同じ中学のやつがおったから、
「お前ら、髙岸が生徒会長やるから皆で応援しろ!
って言うたんやわ。
俺の教え乗って高岸、

ほんまに生徒会長やりよってん。

アイツは、ホンマ素直な気持ちを持った子で、

何と言っても、同級生にも後輩にも

優しい子やったなぁ。
もう一つ、

ビックリしたのは食べる量、

ご飯だけで一日一升は当たり前……

高岸の弁当みたら、

ご飯だけで3〜4合入ってて、

おかずは別のタッパに……

それを30分ぐらいで食べよるし。
もう笑うしかなかった。

いざ高岸、中3時の進路を考えてる時に

「親の出身である愛媛で甲子園をめざしたい」
って言いよるから、

松山商業か済美高校かって思うて、

野球部に連絡したんやわ。
それで済美高校へ挨拶に行かせて……。
その日、済美高校の上甲正典監督(故人)から

俺の携帯に電話があって
「上甲です。カンザキさんですか?

 高岸くん、

 済美高校に来てもらいたいんです。
 彼の立ち姿と挨拶で、

 すぐに決めました」
(挨拶の練習させてから行かせて良かった〜)
それで上甲監督から

「特待生」と認めてもらってなぁ。
あいつのご両親も苦労してたから、

ホッとしてはったわ。
 

甲子園には行けなかったけど、

高校卒業時はプロのスカウトが

ドラフト指名する話しもあったんやけど、

大学野球やってからプロ野球へ!

と上甲監督と高岸と話して決めてたし。

大学野球でケガして、

在学中の復帰は厳しい事もあって、

選手生活を断念、

一時野球から離れた時期もあってん。

ひろしは

「今は芸能界で成功したからうれしいやろ?」

とか言うけどな、

俺はちょっと違うかなぁ。

あるとき高岸がTELしてきて

「芸人になります!」って…
俺は反対してんか。
そんな甘い世界ちゃうやろ!
お前はずっと野球中心の生活してきたのに、

大丈夫なんか?

いや大丈夫な訳ないやろ!

って(実は、

この時すでに事務所に所属しとってん)

それでもサンドイッチマンと

同じ事務所入れてもらって、

高校野球芸人でブレイクして…
それから独立リーグに入団したり、

女優と結婚したり……。
高岸がいつも言う
「やればできる!」は、

ウン!そうやな!とは思うけど……。

もちろんメチャ応援はしてるよ!

でも、時々あんなんでモツんかいな?

って思う時もあるし、

何やろ?心配の方が大きいかな…

カンちゃんの心配と夢は続く……。

 

わっしとカンちゃんの

少年時代の野球話は