私はフィギュアスケート観戦が好きで、世界選手権などにも連日会場まで足を運んだりするほどのフィギュアファンです。
選手たちが懸命に頑張っている姿を見ていると、パワーをもらえるのです。
今回のグランプリシリーズで、中国大会での他選手とのアクシデントがあったときも、TVでリアルタイムで見ていました。
そんな私ですが、
羽生結弦選手が今回のフィギュアグランプリシリーズ&ファイナルの大会を通して、改めて私に教えてくれたことがあります。
それは、
「自分の本音に従うと、結局はうまくいく」
「目の前にあることに全力をつくす」
「今を生きる」
という3つのことです。
以前から「自分の本音に従うと、流れが良くなる」「目の前にあることを頑張ることで、運も道も開ける」「今ここを大事にする」ということを常々考えていましたが、今回彼を通して「やっぱりそうだ!」と再確認したのです。
彼は自分の「滑りたい」という意志を尊重し(もちろん現地の医師による出場OKという診断の上で)滑ることを決めました。
それに対し、非難の声もありました。
「強行出場だ」
「日本の宝なのに、後遺症のこったらどうするんだ」
「周りのだれかが止めるべきだった」
でも。
これらの意見は、「彼の意志」を無視したものでした。
というのは、あの時、彼にとっては、先の自分よりも、「今に全力をつくす」ことが最も大事だったのです。
もし、周りが無理やり出場を止めてしまったら、良い流れを止めることになってしまったでしょう。
彼はアスリートの本能として、それをわかっていたのだと思います。
(以前、インタビューでもそのようなことを言っていたことがありました。だからこそ、続けて試合に出ることが大切なのだと)
そもそも彼は、「日本の宝」であるために滑っているのではなく、彼自身が滑りたいから滑っているのです。
彼を日本の宝として扱いたい気持ちは分かりますが、それを理由に彼を非難した人々は、結局は「自分達が」日本選手が勝つところを見ていたいだけなのです。
「日本の宝」というのは一見良いように聞こえますが、実はずいぶん勝手な言い分だし、選手に重圧をかける言葉です。
実際、以前インタビューで、
「日本のために」といった言葉によって重圧に苦しんだと吐露していたこともありました。
彼は自分の「出たい。ファイナルに行きたい。」という本音を大事にし、「今を生きる」ことに全力を尽くした結果、ファイナル進出をつかみ取ることができたのです。
先の舞台の心配より、「今目の前にあること」に全力を尽くした結果です。
そして、そういう考えの彼だからこそ、オリンピックという大舞台でも金メダルをつかむことにつながったのだと思います。
のちに彼は、「中国大会に出てよかった」と語っています。
さらには、ファイナルという大舞台で金メダルを手にすることができました。
それも、2位と大幅な差をつけての圧倒的な優勝です。
「自分の本音に従う」
「目の前にあることに全力を尽くす」
「今を生きる」
これらのことが、いかに大切なことであるか、彼は身をもって私たちに指し示してくれたと思います。
setsail