なぜ、「メンタルが強い人の13の習慣」ではなく「メンタルが強い人がやめた13の習慣」なのか。 「はじめに」でそれを説明されていました。

 良い習慣を身に着けることは良いことです。だけど、悪い習慣を持ったまま良い習慣を身に着けようとすると、せっかくの努力が水の泡になってしまいます。それは、ダイエットをがんばっていながら、ドカ食いするのと同じことです。まずは、悪い習慣を断つことから始めましょう。とのことでした。

 

 身に覚えのある悪い習慣が13個もリストアップされているので、自分の経験を重ね合わせながら読んでいたので、けっこう時間がかかりました。周囲の人に構って欲しくて、「私はかわいそうな人でしょ?」アピールをしたり、いい人だと思われたいから、仕事を頼まれると、断れなかったり、とかしている自分が頭に浮かんできて、恥ずかしさでいたたまれない気分になりました。メンタル弱い人あるあるなのかもしれません。

 

 一番心に残ったのは、少年に銃で撃たれて、首から下が動かなくなった元警官の話です。よくあるのが「犯人を許すと心が救われる」系のセリフ。その言葉を目にすると、「なぜ、許せる人がいるのか。」「なぜ、許すことで心が救われるのか」私には理解ができませんでした。本の中では、自分を傷つけた相手を許すことは、相手がした行為を認めることとは違う、とありました。被害者になったとき、はたして、分けて考えられるだろうか。そういう疑問もでてきました。銃で撃たれた元警官は、平和と許しについてのメッセージを広めるための講演家として活躍しているそうです。体の自由を奪われても、投げやりにならず、志を高く持って生きている。メンタルが強いな、と思いました。

 有意義なことにエネルギーを注いでいたら、相手や行為について考えることが少なくなって、結果として、相手を憎む気持ちが薄まり、でも、倫理的に、その行為は認めないということが、「相手を許し、行為を許さず」ということなのかな、と自分なりに理解しました。

 

 13の習慣の中には、「すぐに結果を求める習慣」をやめる、というのがあります。今、自分が取り組んでいること(少食になる。ブログを続ける)ですぐに思い描いているゴールに達することができないので、何度もくじけそうになります。(少量で食事を終わらせられず、おかわりをしてしまいます。ブログも見てくれる人が少ないし、記事を作成するのに時間がかかるし。)でも、何事も変化には時間がかかるもの。すぐに結果を求めることをやめ、地道に目標に向かって努力していこうと思います。