本日ご紹介するのはチューリップとシンビジウムの水彩画です。
「Tulip and cymbidium」F6
花はただ美しいだけではなく、それぞれが異なる時間と気配をまとって咲いているように感じます。
この作品ではやわらかく重なり合う花弁とそこに差し込む微妙な光の違いを大切に描きました。
にじみ、留まり、そして離れていくその一瞬一瞬が、花の呼吸のように思えたからです。
深いピンクの花は華やかさの中に陰影を抱え、グリーンの花々は静かに寄り添いながら全体の空気を整えています。
主張する色と受け止める色、その関係性そのものがこの絵のリズムになっています。
眺めるたびに少し違う表情が立ち上がる、そんな余白を残した作品になればと思いました。
日常の中で、ふと立ち止まる時間のお供になれたら嬉しいです。
※こちらの作品は、現在販売もしています。
実物をご覧になりたい方は、展示の際にぜひ手に取ってみてください。
