私は描き始めにモチーフをじっと見つめています。
そうすることで、ただそこにあるはずの花や果物が段々光を放ち始めます。
色を決める瞬間、私の中で意識しているのは鮮やかさの最大値。
ただリアルに再現するのではなく、そのモチーフが本来持っている生命力をのびやかに描き出したい。
一番色のエネルギーを感じる場所はどこなのか。
それを考えながら絵具を作っていきます。
時には実際の色よりも強く、時には少し温度感を変えて、目に見える色よりも心が反応する色を優先することで画面の中に力が宿る瞬間があります。
「このモチーフはどの色が魅力的だろうか」と考えながらそれを感じ取れた時、筆が自然に動きます。
完成した絵を見たとき、いつも目にしているものがちょっと違う輝きに見える。
そんな風に感じて貰えたら嬉しいです。
