母の記憶力が衰えてきたので

思い出して過去記事の再アップです。

2023年7月末の投稿です。


自分のために書いてます。

 

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歩けなくなったから迎えに来てほしい。

 

と、母からのLINE。

最近、足の調子が悪かったけれど

突然、歩けなくなるとは。

 

もし、完全に歩けないとなると

外出は車椅子か。

 

家の中の日常生活は、

どうやって過ごすんだろう。

 

そんなことを浮かべながら

迎えにいきました。

 

椅子に腰掛け、うつむきながら

私を待っている母がいた。

 

幸い、肩をかすと

ゆっくりと歩くこともできて

ホッとした。

 

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自分が生まれたばかりのとき

記憶にないけど、
もちろん歩くことなんてできない。

 

食事だってできない。

わけもわからず、泣いて、

夜中に起こしたことなんて

数えきれないほどあったと思う。

 

 

幼児期は限られていても、

その土台があったからこそ

私はいまこうして生きているわけで。

 

これ、何度読んでも泣けちゃう。

イラッとするときとか、

心に留めて、向き合っていこう。

↓↓↓

「手紙 -親愛なる子どもたちへ-」
 

年老いた私が ある日 今までの私と 違っていたとしても
どうかそのままの 私のことを 理解してほしい
私が服の上に 食べ物をこぼしても 靴ひもを結び忘れても
あなたに色んなことを 教えたように 見守ってほしい
 

あなたと話す時 同じ話を何度も何度も 繰り返しても
その結末を どうかさえぎらずに うなずいてほしい
あなたにせがまれて 繰り返し読んだ絵本の あたたかな結末は
いつも同じでも 私の心を 平和にしてくれた        
 

悲しいことではないんだ 
消え去ってゆくように見える私の心へと

励ましの まなざしを向けてほしい


楽しいひと時に 私が思わず下着を濡らしてしまったり
お風呂に入るのを いやがるときには 思い出して欲しい
あなたを追い回し 何度も着替えさせたり 様々な理由をつけて
いやがるあなたと お風呂に入った 懐かしい日のことを
 

悲しいことではないんだ

旅立ちの前の準備をしている私に

祝福の祈りを 捧げて欲しい


いずれ歯も弱り 飲み込む事さえ 出来なくなるかも知れない
足も衰えて 立ち上がる事すら 出来なくなったなら
あなたが か弱い足で 立ち上がろうと 私に助けを求めたように
よろめく私に どうかあなたの手を握らせて欲しい


私の姿を見て 悲しんだり 自分が無力だと思わないで欲しい
あなたを抱きしめる力がないのを知るのは つらい事だけど
私を理解して 支えてくれる心だけを 持っていて欲しい
 

きっとそれだけで それだけで 私には勇気が わいてくるのです
あなたの人生の始まりに 私がしっかりと 付き添ったように
私の人生の終わりに 少しだけ付き添って欲しい


あなたが生まれてくれたことで 私が受けた多くの喜びと
あなたに対する変わらぬ愛を持って 笑顔で答えたい
 

私の子どもたちへ 愛する子どもたちへ  

 

 

 

 

この詩は、ポルトガル語で書かれた

チェーンレターが元だったとか。

 

ま、まだ母は全然元気ですけど笑

いつでも読み返すことができるように。