※プレジデントオンラインの沙鴎 一歩(さおういっぽ)氏の記事に共感しつつ…

プレジデントオンライン2019年1月29日付けの記事「照射事件で"異常行動"を続ける韓国の事情 ひとまずは冷却期間を置くべきだ」を記したジャーナリスト沙鴎一歩(さおういっぽ)氏の見解は今のところ私の感覚に一番近いかな?
内政に関するコントロールがうまく働かなくなると、韓国では「反日」というカードが乱発されてきたように感じる。だから、そのこと自体に日本政府が逐一反応するのは得策ではない。
ただ、今回のFC照射はやり過ぎだと思う。海自の公開した映像記録を見ると、砲身が動いていないことを冷静に観測する我が国の自衛隊の対応が立派だったと感動すら私は感じている。

「寄らば斬る!」そんな武士道精神に基づく、自信と誇りを自衛隊は携えているのだと思う。

新年度予算では、アメリカ合衆国を防衛するためのイージスアショアを含む6,900億円ものFMS(対外有償軍事援助)による防衛装備品を安倍内閣は購入しようとしている。FMSは英語では、Foreign Military Sale=海外への武器輸出のことだが、これは国民の目を反らす分割払いによるアメリカからの武器の購入のことだ。
毎年、当初予算でローンの初回払いだけを計上する。今年の初回払いが6,900億円だが、それを使うと、これまで溜まりに溜まった2年目以降分の支払い総額は2兆5,000億円に累積するのだ。これを「後年度負担」と言う。みんな知ってた?

しかも、海自が今年、日本国を防衛するために必要だから装備したい、買いたいと予算要求しようとしていた今回の事件でも有名になった純国産の哨戒機「P-3」(ピースリー)は却下。日本を守るために必要な武器は買えない。
そのかわりに今年はイージスアショアを秋田と山口に配備する。これが日本に打ち込まれるミサイルを打ち落とすための武器じゃないとしたら、みなさんはどう思いますか?
朝鮮半島からハワイに向かうミサイルが秋田県上空を通過する。同じく朝鮮半島からグアムに向かうミサイルが山口県上空を通過する。しかも通常はイージス艦という船舶に搭載されている強力なレーダーは強力な磁場を発生させるが、海上ならば、その被害のリスクを負うのは乗組員である海上自衛官だけ。しかし、これを陸に配備する。

ミサイルっていうのはね、正面からスピードが一番遅い上昇中もしくは放物線の頂点付近でじゃないと打ち落とせないわけよ!
横から撃っても当たらない。放物線の頂点を超えてしまったら、重力加速度で、しかもロケットを切り離した後の小さな核弾頭だけで、どんどんスピードが増して落ちてくるのを打ち落とすのは困難なの分かるよね!
まだ迎撃ミサイルという技術は過渡的な段階で、イージスアショアの精度だって、まだまだ開発途上なのに、確実に海に潜む、もしくは今回のように堂々と日本国の排他的水域内で活動する他国の軍事行動を監視するための「P-3哨戒機」の導入を後回しにしてまで、今年買う意味ないんじゃね?

トランプ大統領の要請に応えるだけの意味しかない。いや、日本が犠牲になってもアメリカを救いますよと安倍総理は言っているようなもんなんですよ!実は・・・
みなさ~ん!目覚めてますか?もっと政治の真実を見抜く努力を一緒にしていきませんかぁ~?

今年も長い通常国会が始まりました。明日の早朝に、立憲民主党が昨年策定した「外交・安全保障基本政策」の策定経緯を外務正副部会長にご説明することになっています。
その中で、「日米地位協定の見直しを提起する。」と明記されています。そして、私たちの言う「平和創造外交」(Peacemaking Diplomacy)というのは、自衛隊は要らないと言っているのではありません。専守防衛に必要な装備はする。「寄らば斬る」という覚悟をもって、しかし、自分から刀を抜くことはない!そういうことです。

つまり、一番手前にあるのが「平和創造外交」。戦争を未然に防ぐのみならず、「積極的平和」を創り出すことで、世の中から差別、抑圧、貧困、格差をなくしていくこと。でも、いざという時には自衛権を行使する覚悟を決める。

是非、皆様のご意見を聞かせて頂きたいです。
よろしくお願い申し上げます。

瀬戸健一郎
Kenichiro Seto
内外情勢フォーラム代表
President, Nijyoforum