草加市議会議員 瀬戸健一郎 オフィシャルブログ「だれもが幸せなまちをつくろう!」Powered by Ameba-当選証書授与式

※10月12日(火)午後2時から開かれた当選証書授与式(秋元秀雄選挙管理委員長)


木下博信市長の不信任が24対5の大差で可決し、木下博信市長によって解散された草加市議会は、10月15日、改選後初の全員協議会を開き、同日午前中にすべての議会会派結成の届出が完了しました。

■自由市民クラブ~草加市議会における最も伝統ある保守系会派。

自由市民クラブ議員団は草加市議会に現存する最も伝統ある保守系会派となりました。20年前の結成当初、党利党略ではなく、年功序列を廃し、何事も活発な議論を通じて決定する、「何ものにも左右されない完全に自由な意志によって活動する議員の集団」をめざす理念を立てました。

議案についての賛否の表明は、会派制度の趣旨を尊重し、常にとことん議論し合い、統一行動をとってきました。結成以来のチャーターメンバーは、中山康議員、佐藤勇議員、そして私の3名となりました。

自由市民クラブはもともと、従来の議員団とは区別された自由意志を尊重し合う個々の議員の合議体であるという意味合いから、「議員団」ではなく、「クラブ」という名称にした訳ですが、現在の正式名称は「自由市民クラブ議員団」となっています。

また、私たちが発行する市政報告「アンテナ」も多くの市民の皆様に読まれてきましたが、この名称についても、「市民の皆様のニーズを高感度にキャッチし、市政の情報をいち早く発信するという意味を込めて名付けました。皆様のご意見をどうぞお気軽にお寄せ下さい。」という説明と共にお届けしています。

■自由市民クラブは今期、最大会派として各会派交渉会をリードします。

旧・保守系会派の内、自由民主議員団(浅井康雄団長)は、浅井康雄前議員、芝野勝利前議員が引退され、浅井喜久男前議員、丹羽義昭前議員が落選し、飯田弘之前議長のみが再選を果たし、会派は事実上解消。

旧・平成クラブから不信任案への対応で唯一造反し、賛成にまわった浅井昌志議員と飯田弘之議員が核となり、新人の中野修議員と東間亜由子議員を加えて「新草クラブ議員団」を結成。

旧・平成クラブは不信任に賛成した浅井昌志議員の代わりに復活当選した切敷光雄議員を加え、改選前議席5名の木下市長擁護派会派の勢力を維持。

旧・自由市民クラブは前幹事長の須永賢治前議員が落選しましたが、新人の中野徹議員と井手大喜議員を加え、改選前議席5名を6名に伸ばし、各会派交渉会座長会派となりました。

■草加市議会改選後の各会派構成。

自由市民クラブ議員団(6名:各会派交渉会座長会派)
団長:佐藤勇⑥、幹事長:松井優美子④、会計:中野徹①、団員:中山康⑦、
団員:瀬戸健一郎⑥、団員:井手大喜①

公明党草加市議会議員団(6名)
団長:大久保和敏⑤、幹事長:宇佐美正隆④、副幹事長:飯塚恭代③、庶務:秋山由紀子②、
会計:佐々木洋一②、会計補佐:西沢可祝②

日本共産党草加市議会議員団(5名)
団長:大野ミヨ子⑥、幹事長:平野厚子④、会計:斉藤雄二②、団員:今村典子④、団員:佐藤憲和①

平成クラブ議員団(5名)
団長:小川利八④、幹事長:鈴木由和③、会計:切敷光雄②、団員:小澤敏明④、団員:石村次郎⑤

新草クラブ議員団(4名)
団長:浅井昌志③、幹事長:中野修①、会計:東間亜由子①、団員:飯田弘之④

民主党草加市議会議員団(3名)
団長:新井貞夫⑪、会計:関一幸②、団員:須藤哲也②

無所属(1名)
吉沢哲夫⑩

※各会派交渉会座長会派以下、会派構成議員数昇順、議員団名50音順に掲載。○数字は当選回数。

■臨時会は通常の1週間遅れ~市長は定例会並みの議案を一方的に送付。

10日に投開票が行われた改選後の議会は、12日に当選証書授与式が行われ、15日の全員協議会の当日、上記の議員団の届出が完了しました。通常であれば、これから5日後の20日前後に改選後初の臨時議会が開かれて、正副議長を選出し、議会運営委員会や各常任委員会が設置されて、市民の生活向上に向けた数々の予算や条例などの議案審議、政策提言などに不可欠な議会の体制づくりが行われます。

しかし、木下博信市長は、通常1日間の会期で、速やかに招集すべき臨時議会に、到底1日間で審議することが不可能な、平成21年度決算を含む、定例議会並みの分量の議案を一方的に送付し、「新人議員が議案を調査する時間を与えるため」と27日招集を独断で決定しました。これは自分への不信任再可決を先送りする決裁以外の何物でもありません。

■新しく選出された議員を説得する。~ここでも言行不一致の木下市長。

草加市議会は国に対して、議会が自ら議会の招集が可能となるよう、議会にも招集権を付与するべきであると求めてきましたが、法改正はいまだ行われておらず、現時点においても、議会の招集権は市長の専権事項(市長にしか与えられていない権限)です。

木下市長は「新しく選出された議員を説得する。」と発言していましたが、自ら議会との対話を無視し、全員協議会後の各派との対話を待たずして、定例会並みの大量の議案を一方的に各議員に送付。通常、会期1日で議会の体制を決める目的で開かれる臨時議会にそのような対応をすることは、言行不一致と断じざるを得ません。

■法を実行する行政の長としての資質の問題を定数削減問題にすり替え。

まったく常軌を逸した議会対応を続ける木下博信市長。法が認めた市長の権力をあまりにも身勝手に行使し過ぎていると私は感じます。しかし、順法精神に著しい問題がある人物と断じたことが、木下博信市長に対する不信任可決の原因だったわけですから、今回の臨時議会の招集の仕方そのものが、それが事実であった証明になっているのです。しかし、一方で東武よみうり新聞や市長の支援団体が発行する広報紙は、「問題は議会の側にある」と報じていますから、多くの市民がミスリード=間違った認識に誘導されてしまうことが心配です。

不信任可決にも自らの非を認めず、自分が辞職するのではなく、議会を解散。改選された議会の選挙後初となる臨時議会に大量の議案を送付。一方で「経営者の会」から議員定数削減署名を受け取る。問題は木下博信市長自身の順法精神と当事者能力の問題なのに、それをあたかも議員定数削減が問題であるかのようにすり替える。

■木下博信市長再選のシナリオ。~あくまで改革派市長を演じきる?

すり替えと、まやかしと、惑わしの木下博信市長・・・。

この期に及んで、木下博信市長は週明け25日(月)、自ら時間稼ぎで遅らせて招集した27日の臨時議会を待たずして、議員定数削減に応じない議会を悪者に仕立てて、自ら市民に信を問うと自ら辞職する可能性がささやかれています。そして、出直し市長選挙で河村名古屋市長を応援弁士に頼み、自ら改革派市長を演出して再選を目指すというシナリオなのだそうです。

それが事実だとすれば、まったく、市民不在。草加市民の幸せを誠心誠意、議会と協力しながら実現させていこうとの姿勢が見えません。自らの権力基盤を強化するために、これまで予算や権限を決裁してきた100を超える町会自治会長を一人一人説得しようとブロック会議を呼び掛ける。自己のプロモーションのために、市長としての権力を乱用していると断じざるを得ません。

■27日の臨時会で、木下博信市長への不信任が再議決。

草加市議会は27日、正副議長を選出した後、ただちに再度、木下博信市長に対する不信任が再議決されることになるでしょう。2度の不信任可決を受けることを避ける木下博信市長の最後の抵抗は、その直前に自ら市長を辞職することですが、それをすれば、これ以上、草加市民を愚弄する行動はないと申し上げておく必要があるでしょう。

不信任議決を通知された市長が、自ら辞めずに議会を解散したのです。そして、その選挙結果が出たのです。次に待っているのは不信任の再議決です。これを静かに受け止め、その上で、潔く市長の職を退くことを私は木下博信市長に強く勧告いたします。

木下市長、人の心を、心として、どうか、受け止めて下さい。

木下博信市長が一方的に送付した議案は、副市長の下で適切に処理されることになるでしょう。

「だれもが幸せなまち」に、「草加を変える。」ために。

※正副議長も決まっておらず、議会運営委員会も各常任委員会も設置されていない状況で審議に相当な時間を要する議案を提案すること自体が常軌を逸しています。
※市長が不信任により失職した場合、副市長が市長職務代理者となって、議案審議を継続できます。
※不信任が27日に議決された場合、木下市長は28日午前0時をもって失職します。(総務省見解)
※議員定数削減については、27日に「議員定数等議会改革特別委員会」(仮称)が設置され、今後、平成26年以降の草加市議会一般選挙の定数削減問題が審議されていく予定です。
※臨時議会とは、改選後の議会の新しい秩序やルールを構築するために開かれるものや、急施(きゅうし)を要する議案に限って招集される議会で、通常、会期は1日間です。
※議会の会期は、開会日前に開かれる議会運営委員会で話し合われ、開会日冒頭に決定します。
※今臨時議会では、議会運営委員会が構成されていない状態で、開会日を迎えます。



瀬戸健一郎
Kenichiro Seto
草加市議会議員
Soka City Councilor