最近、なかなかブログを書こうと
いう気にならなかった。
義務感で書くのも違う気がして
書きたくなるまでいいやと
放っておいた。
でも今日、久々に
眼の前で見違えるような変化を
された方がいて、
嬉しくて書き残しておきたくなったので
書きます。
＊ ＊ ＊
問題の本質を見極め、
自由な生き方へと導く
この方を仮にＮさんとしよう。
Ｎさんはとても控えめな方で、
もうかれこれ二十年ほど
鬱に悩まされている。
その間、ずっと引き籠り生活。
このまま両親が死んでしまえば
もう生きていけないかもしれない。
どうにか変わりたい。
そんな思いで私たちのもとへ
いらっしゃった。
控えめな方とは前述したけど、
ご自身に自信が無くて
自己主張できない人とも言える。
過去のいろいろな経験から
「他人が怖い」と言うまでに
恐怖心が膨れ上がっていて、
「すみません」
「ご迷惑でないですか？」
「私なんかのために」
「ありがとうございます」
こんな言葉ばかりが口から溢れる。
辛い過去の話とか、
現在持つ不安とか、
お悩みを打ち明けてくださった後も
「こんなネガティブな話を、ごめんなさい」
と言って、悪いと感じること全ての原因を
自分が背負う癖のある方。
話を聴きながら思った。
そりゃあ鬱にもなるよ。
自分の中にやっと溜まったエネルギーを
自分を責めることで消費しまくって。
「ずっとこんな感じで、
いつになったら治るのか…」
って、そのままじゃ、そのままだよ？
とりあえず、最低限やってほしいことを
お伝えする。
それが「自分を褒める」です。
そう伝えると、
「え？無理です」
「私に褒めるところなんてありません」
「頑張っても他人に比べたら…」
そう言って抵抗感を示す。
「無理やりでもいいから褒めて」
「ご飯をしっかり食べたとか、
思いっきり寝られたとか、
つまらないと思うことでもいいから」
そう言って、今日自分を褒められそうな
点を挙げてもらう。
でもなかなか難航している。
やっと出てきた言葉に
「じゃあそう言って褒めながら、
自分を抱きしめて、ヨシヨシして」
そう言うと、
「え、無理です
気持ち悪い」
…って。
ねぇ、
そう言ってたら、変わらないんだよ。
でも、変わりたいんでしょ？
何度かそんなやりとりをするうち、
ようやく自分を抱きしめて何度か
「私、よく頑張った」
と呟いてもらった。
時々、照れたような笑みが入る。
そうそう、その調子。
少し続けてみてもらうと、
「私、さっき自分に気持ち悪いって言った。
私がかわいそう」
そう言って、今度は「ごめんね」と
「ありがとう」「頑張ったね」を
自分を擦りながら何度か呟く。
そこにご自分で気付かれたことに
私はちょっと鳥肌が立った。
この瞬間、彼女の中で
自分の扱い方が明らかに変わり、
きっと良い方向に動くだろうことが
見て取れたから。
そこから、これまで遠慮がちに
笑顔を作られていたのが
楽しそうな笑顔に変化したのも
感じられた。
鬱の状態というのは
エネルギーが枯渇している状態で、
何もできないようになってしまうのは
仕方のないこと。
そんな自分を責めることは
更にエネルギーを失うことに繋がる。
鬱になる方はご自分にエネルギーを
注いであげることが
苦手な方が多いようだ。
だから、もし疲れ果てて
心身ともにクタクタになった時は
しっかり休んで、
自分を褒めて、
自分を目一杯甘やかせてあげてほしい。
きっと自動的に自分を責める癖が
ついていると思うので、
そこは頑張って手動で、意識的に
切り替えなきゃいけないけど。
そんなことを伝えながら、
そう言えば最近
私も自分を責めてしんどくなっている
ことが多いかもしれないと気付く。
よし！今日は
私も意識して私を褒めよう。
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