※途中微エロ注意!
「はぅ~……。圭一くんかぁいいよぉ……」
「……この写真は中々上玉なのです。撮ったのは誰ですか、ボクが買いますのです」
「おーほっほっほっほ! 梨花ぁ、私の写真は誰にも売りませんわよー!」
さてはて、その後もちゃぶ台を囲んで行なわれるそれに、魅音はついていくことができませんでした。
というか着いていける人は是非とも着てくださいって感じです。ビバ・カオス☆なのです。
やがてどうすれば良いのか途方に暮れている魅音に、沙都子が声をかけました。
「魅音さんも来たいのなら此方にお座り下さいまし?」
その声にはっと顔をあげます。
正直見せられた写真で、圭ちゃんに抱いていた淡い恋心が打ち砕かれてぼろんぼろんになっていました。
それの精神的ショックもあり、おとこどおし……?なんて思いもあったので、もう断ろうと思っていたのです。
だが、しかし!
魅音の意思に反して、身体はふらふらと歩いて沙都子の横に座っていたのです!
「これは、……一体…」
一体自分はどうしてしまったのでしょう。
先程断ろうと思った自分を打ち消して、見たいという欲求が顔を出したのです。
なんてなんてことでしょうか、一体魅音はどうしてしまったのでしょうか。
満足げに頷いた沙都子、一つの写真を手にとって感嘆しているレナ。
そして数珠を二の腕にひっかけて、写真の一枚を凝視する梨花。
「…魅音さん、此方の写真をご覧になってくださいませ」
その時、沙都子がひとつの写真を魅音に差し出しました。
心なしか沙都子の顔はにやけています。先程の接吻写真をみても動じなかった彼女が、です。
この写真にはそれほどの、ものが?
魅音は好奇心に逆らわず、その写真を見つめました。
「―――っ!?」
その途端、魅音は時が止まったように硬直しました。
沙都子が半ニヤケのまま魅音の様子を伺っています。魅音は固まっています。
やがて。
「ふしゅぅぅぅぅ~……」
魅音は頭からケムリを噴出して、顔を真っ赤に染め、力なく腕をだらりとたらしました。
「これは……なんという、か、その…」と誰に言う訳でもなく口篭っています。
そして。
ぶしゅっ。
―――魅音がまた鼻血を噴出させました。
それが写真の上にも落ち……のところで、沙都子が慌ててひったくって写真を丁重にティッシュで吹きます。
魅音は言葉もなくその場でティッシュを受け取って鼻を抑えています。顔は真っ赤です。
鼻血が止まらない様子です。吸収量を超え、真紅に染まったティッシュから鼻血が滴り落ちています。
多分これは貧血になるでしょう。
ところで、その横では、レナが一つの写真を手に大騒ぎしていました。
「さッ、さッ、ささささささ悟史君!!鬼畜てぃっく!!はぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
かぁいいモード、覚醒。
レナが絶叫の様な金切り声をあげて踊り狂っています。
その姿を見て、沙都子がにやりと意味有りげに笑みを深めました。
「…おやレナさん。これでは終わりませんわよ! 実は動画にも撮ってr」
「本当かな本当かなッッ! 嘘だったら絞め殺しちゃうよ!?
見るんだよダビングだよ、だよぉぉぉ!!」
その途端、沙都子の言葉を遮ってレナはより一層踊り狂います。
少し不気味な一言は聞かなかったことにして、レナはくるくると無駄に回っています。
やがて沙都子は「ならレナさんの例の写真、二枚で良いですわよ」なんて交渉を持ちかけました。
レナは散々渋ってから、写真二枚の交渉を飲み、沙都子がビデオを取り出した途端から何故か鼻血を滴らせています。
梨花はというと、熱心に一束の写真を見つめていました。
魅音は放心状態のまま、吸収量を超えたティッシュが周囲に転がっています。
* * *
「は……ッ□▲○&◇◎♪▽#%~~!!!!!!」
「…はっ……あれ?」
やがて魅音は、レナがあげた奇鳴で正気に返りました。
自らの周りに散らばる無数の真紅ティッシュ。隣には、梨花。
「梨花ちゃん、何して…?」
その時、魅音ははっと気付きました。
梨花ちゃんはなんと、その表情に似つかない笑みをもって写真を見つめていたのです!
「くくく……けけけっ」
まるで……そう、まるで恐ろしい夢(綿流し編)で見た詩音のような、目標には何事も意に介さないそれで!
何か違うよ、この梨花ちゃん。誰ですか?
本能的な直感で悪寒を感じ取った魅音は逃げようとしました。この北条家という混沌の世界から。
―――その時だったのです。
"ねえ、圭一。言わないとわかんないんだよ?"
"ひぅっ!……や、…め…、ふぁ………"
その時、魅音は気付きました。
そう。レナが奇鳴をあげたのは、写真を見ていたからではなかったのです。
「動、……画……?」
思わず振り返ってしまったのは、まさしく運の尽きだったのでしょう。
そのテレビに映っていたのは、月明かりの下で―――%○×%■!!!
……その先は自らでお考えになってください。
「よく撮れていますでしょう、レナさん!」
「はぅ~…。悟史君はやっぱりレナの期待を裏切らなかった。悟史君は鬼 畜なんだね、だね!」
再び固まった魅音の傍、二人が笑み…なんて爽々しいものではなく、ニヤリとした含み笑い合いながら話し合っています。
テレビからの音声は、嫌でも耳に入り込んできました。
"…どうしようかな、圭一……?"
"ひゃっ……ふ、…?"
"――…じゃあ僕が欲しいって、言って見て?"
"!"
恐らくふすまを微妙に開けてその隙間から撮っているのでしょうが、此方から二人は横向きなのちゃっかり見えちゃっています。
悟史は服をちゃんと着ていますが、圭一は上着を中途半端に剥がされた姿で……。
悟史は普段の穏やかな笑みはどこへやら、冷たい微笑を顔にうつしています。
圭一はそんな悟史が発した一言に、ぶわっと顔があかくなっています。
暗闇なのにここまではっきり見えるのは、きっと闇夜もうつせる非常に高性能なカメラを使っているからでしょう。
ちなみに、この時代にはそんなのはない、なんていう突っ込みは無視です。
―――何コレ。濃すぎるよ、何コレ。…あ、でもかわゆ、……何コレ、濃すぎ(以下略
魅音の頭の中でその言葉がメリーゴーランドの様に回っています。
メリーゴーランドはそのまま高速回転をはじめ、乗っていた客達を遠心力で吹き飛ばします。
ついにはメリーゴーランドのお馬さんがぶっちぎれた時、それは急停止しました。
それと同時に、魅音の頭の中ではある戦いが勃発したのです。
―――それは俗に、『理性』と『本能』の戦いでした。
『け、けけけけ圭ちゃんかわゆいー!! 悟史も結構悪魔だったんだね!そんな二人がかわゆい!』
『ちょっと待て魅音! あたしは圭ちゃんが恋愛感情的にすす、好きなの! それに二人はどうs』
『だって圭ちゃんかわゆいもん!恋愛感情なんてぶっ飛ぶぐらいかわゆい!同姓とか気にならn』
『魅音、落ち着け!深呼吸して思考を落ち着けるんだ! ほら、この場が濃いだけでお前はきっと』
『いたってあたしは冷静!圭ちゃんがかわゆすぎるから駄目なの―――そう、あたしはもう!!』
「悟史と圭ちゃんにきゅんきゅん☆なんだから!
―――くっけけけ、園崎家の権力使って全て盗聴くっけけけけ!」
「はぅ~、魅ぃちゃんが覚 醒したんだよ、だよ!」
「あら魅音さん、こちらの世界にようこそですわ」
「魅ぃも同士なのです。歓迎しますですよ、にぱ~☆」
ついに理性が半壊し、理性との押し合いにかった魅音は覚醒しました。――そう、腐女子という存在に!
高々と宣言した魅音を、三人の同士が笑みで称えてくれています。拍手も沸き起こります。
もう何ら躊躇いもなくなった魅音は、レナと沙都子と共に、テレビに食い入りましたとさ。
こうして、サナギから蝶へと変身を遂げた魅音は、第二の人生をおくりはじめたのです……。
終
--------------------------------------
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごm(以下略
かいてる側は楽しかったよすごく!うん、例え微えにょ(エロ)の部分で躊躇いを感じていても!(ぇ
期末終わってパソ使えなくなったとしたときのために無理やり完結ですorz
うん、パソができたら続くと思うな、コレは(ぇ