人間ほど賢い生き物は居ないと思います。しかし、現実はそうではなく、人間ほど愚かな生き物は居ないとなるのです。

 

 それは、策士策に溺れる・・・という言葉が一番的を得ていると思います。

 

 人間はとても賢い生き物なので、色んなモノを作ることが出来る。その結果、これほどの文明を築くことが出来ているのです。しかし、その自分たちが作ったモノに溺れてしまう事で、人間は自滅するという事になるでしょう。

 

 この文明世界を作ったのは、人間が作った神のお陰だと思います。その神を使って人間を支配し人間を集めて大きな力を持たせたことで想像を超える文明を作り上げたわけです。

 

 それを本格的に進めたのは、神をお金という神に置き換えてからでしょう。神は目に見えないので信じることは難しいですが、お金という紙は誰もが見えるモノであり、神以上の信仰を集め、今や世界中の全ての人が支配下にあると言えるでしょう。

 

 かつては人間だけが持っていた自由を、お金に縛られることで失ったのです。今や世界中の人たちがお金の奴隷=国家の奴隷となって、お金の為なら何でもする化け物と化しているのではないでしょうか?

 

 賢い人間が、お金という紙きれで獣にされてしまったのが現代人だと思います。実に愚かなことですが、獣になった人間にはそれは理解できないのです。

 

 そして、獣と化した人間は、お金を得るために人間を食い始めるという共食いを始めました。モノを売ってお金を稼げた時代には見られなかった光景です。

 

 モノを買わなくなった人間を病気にすることで医療という名目でお金を使わせるのです。新しい商品を開発すれば物が売れるという発想と同じで、新しい病気を作れば医療費を取れるという金の亡者たちが人間を食い始めたという事です。

 

 今最も成長しているのは医療の世界です。風が吹けば桶屋が儲かると同じように病気を作れば医療は儲かるのです。他人とちょっと違えばすぐ病気にして治療しお金を取る。

 

 実に悍ましい世界だと思います。地獄の沙汰も金次第という言葉がありますが、お金で何とかなる世界は地獄だという意味ではないかと思います。

 

 ユートピアを目指そうとした人間たちが、まさかの地獄を作ってしまったというとても哀れな結末ではないかと思います。そうなってしまった原因は、自分たちが作った言葉に支配されたから。

 

 天国に地獄、善に悪、正しいに謝り、そういう現実には損座しないモノを自分たちで勝手に作ってそれに支配されている様は滑稽としか言えないと思いますが、それに支配されている人たちは何とも感じないことでしょう。

 

 このまま行けば、人間は後100年ほどで全滅すると思います。

 

 これを回避するには、学校教育を止め、学ぶことを止め、学んだ知識を捨て、自分で考えて行動するという人間本来の能力を発揮する他ないのです。