条件は完璧にそろっているのに「EVが普及しない」不可解な国・日本 米メディアが原因を分析(クーリエ・ジャポン) 

 

 

>日本は電気自動車(EV)の先駆者となるための、あらゆる条件

>を備えている。世界平均を上回る所得、堅調な自動車産業、

>高い新車購入率、技術を称揚する文化などだ。

>しかしながら、2023年の日本におけるEVの新車販売比率

>(新車販売台数に占める特定の自動車の割合)はわずか1.8%

>だった。

 

 アメリカ人から見ると不可解になるんですね。日本人から見ると答えは一つしかないのですがね。

 

 それは、EVを売りたくない・・・・という自動車メーカーのわがまま以外の何ものでもない。だって、EVが売れれば既存の自動車メーカーは大打撃を受けるからです。

 

 日本の自動車メーカーのセールスポイントは、何と言っても高性能なガソリンエンジンなのです。トヨタのエンジン、本だのエンジンなど、その開発に社運を賭けてこれまでやって来たのです。

 

 その心臓部を電気モーターに奪われることは、会社のアイデンティティを奪われることであり、これまで高性能なエンジンで世界と勝負した屈辱的なことではないかと思います。

 

 もう、トヨタだのホンダだのと自分たちを主張する基盤はないのです。それは、企業にとっては死んだも同然という事になるでしょう。

 

 それが嫌だから、到底かなわないモーターや電池の開発に大金を投じで起死回生を密かに狙っている。何としてもトヨタ、ホンダという名前を残したいのです。

 

 本当は作りたくもないし売りたくもない。それは車両価格に歴然と現れていると思います。何故、EVがガソリン車より高いのか?

 

 部品点数の圧倒的な少なさから見れば、本気で売る気があれば、ガソリン車の半値以下でも作れるはずです。

 

 今後のガソリンの高騰や更なるGSの減少で、ガソリン車離れが進んでいくことは誰もが想像できると思います。ガソリン車はもはやオワコンなのです。

 

 それは、言い換えればトヨタを代表とする日本の自動車メーカーがオワコンだという事です。今は最期のガソリン車ニーズで業績を上げてしますが、ココから年数が経ってくれば、尻つぼみ的に業績は悪化することでしょう。

 

 今からモーターや蓄電池を開発しても追いつけるはずはない。結局、そうした者への投資はどぶの中に捨てるだけのことです。

 

 とは言え、そういうスタンスを見せなければ、トヨタがオワコンであることが一目瞭然になるので、世界のトヨタとしては、それは先延ばししたいのでしょう。

 

 時代の流れには勝てないのです。どんなに抗っても日本の自動車メーカーが消えるのは当然のことだと思います。

 

 これまで日本経済を支えて来た、住宅メーカー、デベロッパーに建設会社に自動車メーカーまでもがオワコンとなり、日本経済そのものがオワコンとなっているのです。

 

 もちろん、これらを支えた銀行、証券、IT関連も軒並みオワコンとなるのは目に見えており、いよいよ資本主義が崩壊するという事が確実になっていくと思います。

 

 それは、日本だけではなく世界中の全ての国で同時多発的に壊れていくことになるでしょう。そうなれば、国家そのものも存在出来なくなる。

 

 国家が倒れればお金という紙きれが、本当の紙切れになるのではないかと思います。神は目に見えないモノだから信じる限り残りますが、お金という紙は見えるだけに、その信仰が途絶えれば完全に亡き者になるのです。