まさかの「EV開発撤退」 アップルが露呈した“異業種参入”という名の巨大リスク(Merkmal)  

 

 

 ブームになりかけたEVをオワコンみたいにマスコミが吹聴しているわけで、それはトヨタの隆盛をさらに盛り上げたいという思いがあるからなのでしょう。

 

 しかし、そうやって派手に吹聴すればするほどトヨタの衰退が予想以上に厳しいのではないかと思えて仕方ありません。

 

 アップルはEV開発に失敗したのではなく、自動運転に失敗したというのが正しいのです。何故なら、EVは開発するものではなく、開発されたものを組み立てるだけで出来るから。

 

 IT企業が開発するのはITであり、それはもちろん自動運転なのです。決して異業種に参入しようとしたのではない。燃料電池開発など考えていないと思います。

 

 だって、それは専門外でありそんな負け戦をする程バカではないでしょう。IT企業として手掛けられるのは自動運転であり、未だ完成には程遠いIT技術であると思います。

 

 そして、自動運転車の市場は読めないというリスクがある。自動だから事故がないというわけではないから。飛行機の自動運転が実現しないのと同じ理由かもしれません。

 

 人間の運転で事故が物凄く多いわけではない。統計を見れば分かるように安全運転に力を入れた結果、死亡事故は大きく減り物損事故も減っているからです。

 

 幾ら人手不足とは言え、自動運転に依って何かが起こった場合の対処については明確にはなっていないのです。メーカーの責任なのか使用者の責任なのか。

 

 EVの普及はコストが下がれば自ずと進むでしょうし、上手くすれば買い替えることなしに使えたり車検制度の改正をしEVの車検を無くすと言った優遇がされれば日本でも急激に普及すると思います。

 

 政府がそういうことをすることはないかもしれませんが。政府は国民のことを考えるのではなく大企業や雇用を守ることで国民に不利益を掛けることは気にしないので。

 

 しかし、何れにしても人口減少がこれから本格的に始まれば、色んなモノが売れなくなり景気は悪化します。そうなれば多くの国民は高い車を変えなくなるし、買い替えることが出来なくなる。

 

 そうなれば今盛んに安いEVが出てきており買い替える必要性が無いことを知れば、ガソリン車は買えない時代が来ると思います。最近では一回の充電で500キロは走れるし1000キロというEVもあるそうです。

 

 そうやって価格面と技術が進歩していくEVと殆ど何も変わらないのに価格だけが上がっていくガソリン車の違いは歴然として来るのは明らかだと思います。

 

 安いEVを作る中国がアメリカから猛烈に攻撃を受けていますが、それを見るとかつての日本がアメリカから受けた仕打ちを思い出すのではないかと思います。

 

 背に腹は代えられない・・・・やはり、安くて良いモノを作らないと何れは売れなくなるのです。しかし、それを作り続けると事業は成り立たなくなる。

 

 これが資本主義の致命的な欠点だと言えるでしょう。

 

 PS:大事なことを一つ忘れてました。EVの凄いのは自宅で

  ソーラー発電をやると燃料費が大幅に削減されることです。

  これからガソリン代はどんどん上がっていくでしょうから、

  とても助かると思います。