豪州ブドウ農家が悲鳴、ワインの深刻な生産過剰で数百万本の木抜く(ロイター映像ニュース)  

 

 

 というわけで、早速、人口減少が招くことについてちょうど良い記事があったので紹介します。

 

 ワインを飲む人が減ればブドウ農家は生きていけなくなる。まあ、当たり前と言えばそうなのですが、これを見て大抵の人は対岸の火事という印象しかないと思います。

 

 しかし、人口減少と市場飽和に依る市場収縮は全ての産業でこれと同じ状態を引き起こすという事です。実際のところ生産者とは消費者であり、生産してお金を稼げるから消費が出来るのですが、その術が絶たれると消費は出来なくなるのです。

 

 つまり、巡り巡って全ての人が仕事を失い消費できなくなるということです。高度経済成長の反対である高度経済衰退がこれから本格的に始まるのです。

 

 かつては昨日持ってなかったものを明日手に入れられるという楽しみがあったでしょうが、これからは昨日持っていたモノが明日には奪われるという悲しい状況に苛まれていくという事です。

 

 今はまだ悲鳴で済んでいますが、それが何れ断末魔となるという事です。市場収縮は言ってみればブラックホールみたいなものであり、これまで存在したモノを全て飲みこんでこの世界から消し去ることになると思います。

 

 見えるモノに依存する人たちにとって、その恐怖はこれまでに経験したことがないモノになるでしょう。しかし、そういうモノに依存しない人たちは割と問題なく受け入れられるかもしれません。

 

 この世は諸行無常であり栄枯盛衰が常なのです。このことを知らない人は生きていけなくなるかもしれません。今からでも遅くないので、この世界の真実に目を向けましょう。

 

 そうすることでこの世界の崩壊を乗り越える力を付けられると思います。頼るべきは常に自分なのです。他人やモノへの依存から抜け出す努力をしておくと何があっても大丈夫だと思います。