諸々考えていくと、この結論になりました。

 

 何故、人間は人間として生きることを止めたのか?それを人間に強いたのはお金という万能の道具を与えたからであるということです。

 

 お金があれば何でも出来るという世界が、人間を怠惰にしてしまったのです。怠惰とは人間本来の優れた能力を使わなくなったということ。

 

 それは何度も書いているように人間だけが持つ考える力=想像力のことです。人間だけが明日という今はない未来が来ることを知っており、その明日を自分の力で切り開くことが出来るという神をも凌ぐ凄い力を持っているのです。

 

 それがあるから生きることを楽しめるという贅沢を人間だけが持っているのですが、その贅沢を捨て、お金がもたらす見た目だけの贅沢を脳が選択したことで人間は堕落したのです。

 

 お金を得るには仕事をしなければならない。仕事とは何かと言えば先人たちの知恵と知識の結晶だと言えるでしょう。

 

 それを得るには学ぶほかない。つまりは仕事をしてお金を貰うためには学ぶ以外にないのです。そして、たくさん学んだモノがたくさんお金を得ることが出来る。

 

 そして、たくさんお金があれば何でも出来て満足する。それを幸せと呼んでいるのです。実に怠惰であると思います。

 

 その結果、どうなったのかと言えば、幸せという心が感じる感情は今や消えてしまったということです。満足という脳が認識する偽物に支配され、満足を得るために人は狂ってしまった。

 

 満足とは脳が認識する一時的なモノであり長続きはしないので、むしろ人間に不安を与え続けることになり、人間は辛く苦しい人生を余儀なくされてしまったということです。

 

 学びを捨てることが出来ないないのは、それを止めると生きていけなくなるという恐怖感があるからなのでしょう。しかし、今や学んでする仕事はAIや機械に奪われ続けている。

 

 これが人々に更なる脅威となっているわけで、さらに学ばないといけないと思い込まされるのでしょうが、学びは機械に勝てないという現実に早く気づくべきだと思います。

 

 何故なら、機械は年中無休で24時間稼働できるから。休みも睡眠も食事も要らないからです。当然、不満や文句も言いません。決められたことを決めらた通りにミスなくやり続けることが出来る。

 

 この現実に目を背けてはいけないと思います。機械が出来ることを人間はやってはいけない。やる意味も価値もないのです。

 

 しかし、人間本来の秀でた力である考える力を失った人間にそれを認めることは出来ないのです。人間だけが知っている今はない明日という未来を作れないから。

 

 それこそが人間が最も侵してはいけない怠惰だと思います。人間が人間らしく生きるのに必要なのは学びではありません。それは人間だけが持つ考える力=想像力を使って、明日という未来を自分の手で自由に作るという最高の贅沢を味合う事です。

 

 これこそが人間だけが得られることであり、生きることを誰もが楽しくて仕方ないと思える人生にする秀でた力なのです。

 

 学びを捨てるということは見た目の豊かさを作るお金を捨てるという事になります。ただ、それは単に捨てるのではなく、とりあえず一旦捨てるだけであり、人間の持つ想像力がそれ以上の豊かな世界を築いてくれることを信じることでもあるのです。

 

 だって、未来は自由で無限なのですから、人間が想像を止めない限りどこまでも広がり続けるのです。そして、そういう世界を今は最も邪魔しているのがお金という何でも出来ると思われる道具です。

 

 そんなものに縛られるから、自由で無限な世界を潰してしまうのです。お金という道具を作ったのは私たち人間なのです。当然それ以上のモノだって作れるのです。

 

 そのことを忘れないで頂きたいと思います。怠けるとは心の上に台が乗っている状態です。台とは脳のことです。脳が引き起こす陳腐な考えが私たち人間の心を押し潰し人間を破壊している状態です。

 

 人間にとって最も大事なのは心なのです。何故なら、心が幸せを感じるから。その心を大切にしないと人間はダメになるのです。常に心が発する感情を大事にしましょう。

 

 それは脳が間違った判断を下しているから起こることなのです。その間違った判断を突き止め、完全すれば人生はどんどん良くなっていきます。

 

 私たち人間は心で生きる生き物であることを忘れないでください。それを忘れると怠惰になります。