郵便物ピークから半減 値上げしても1年で赤字 電子化で窮地に(毎日新聞)  

 

 

  値上げしても1年で赤字とは恐ろしい現実が見えて来た。この先に何が待っているかは改めて書くまでもないと思う。そして、これが医療と介護を除くすべての産業で今後一斉に始まるとしたらどうなるんだろう?

 

 コロナでデフレスパイラルからの脱却から成功したかに見えた世界経済は、インフレという禁じ手を打つことで自爆を早めることになるのである。

 

 市場規模が縮小しているのに、何故、事業を縮小をしないのか?

 

 市場規模が拡大するときは先手を打って事業規模を拡大出来たのに。しないのではなく出来ないのである。これが資本主義の見えなかった欠点である。

 

 何故なら、事業を行うには支払いがついて回るからだ。まあ、何かを買って何かを売るというのが商売の鉄則であり、売って儲けるには先ずは買わないといけないという悲しい現実があるからだ。

 

 つまり、規模縮小をして前年より売り上げが下がると、遅れて発生する支払いに対応できなくなるという現実がある。これと似たようなことだが、大金を稼ぐプロスポーツ選手などが引退で収入が激減すると、翌年に来る膨大な住民税が払えなくなるという危機があるのと似ているのである。

 

 もちろん、そういう場合は事前に対応することで問題はない。そして、企業業績も単年や数年という限られた期間であれば、内部留保や銀行からの借り入れで賄えるが、これが長きに渡って続くと破綻一直線ということになる。

 

 言い換えれば、資本主義というのは経済成長しないと破綻するという仕組みだったという事。つまり、これから経済衰退が本格的に始まることで資本主義は破綻するという事なのです。

 

 そもそも、日本政府を含めた世界各国の財政赤字が増え続ける現状を見ても、破綻に向かっていることは分かると思います。ただ、政府の場合、お金を刷ればそれを防ぐことが出来るだけの事。

 

 それが出来ない一般企業は破綻するしかないという事です。後は、どこまで凌げるかの我慢比べをするだけの事。そして、それを最も強いられるのが末端に居る一般の国民となるということです。

 

 もちろん、そうなってから対処することは出来なくはないですが、それまでに被る人的被害は天文学的レベルとなるわけで、そういう犠牲を未然に防げるのが人間の凄さではあるのですが。

 

 しかし、現実には大抵の人間はバカになっているので、後手後手を踏むしか出来ないと思います。