Quouraでの回答を転載します。何かのお役立てれば幸いです。

 

 どうして死んだらいけないのですか?死ぬのも生きるのも自由じゃだめなんですか?

 

 死んだらいけないという事はありません。ただ、死ぬことがどういうことなのかを知らないとダメです。大抵は生きているのが辛いからという理由で死を選ぶわけですが、死んだら楽になるという事はありません。

 

 人間の記憶は死ぬまで残ります。つまり、自ら死を選ぶ人の最期の記憶は死ぬほど辛い地獄に居たという記憶となります。それも死んだら消えてしまうので、それを楽と呼ぶことは出来ますが、それを自分で知ることは出来ないのです。

 

 つまり、地獄の苦しみの中で人生を終えるという苦しみから逃れるどころか、苦しみの真っただ中で記憶は終わるという最悪の幕切れを引くことになるわけです。それを心から望むのであれば自ら死を選ぶことを誰も止めないと思います。

 

 人間は誰でもいつかは死にます。死は人間にとってのゴール、フィナーレなのです。仮に私たちが見る映画やドラマでフィナーレが地獄のように辛い結末だったとしたら、きっと誰もそんな映画やドラマを見ようとは思わないことでしょう。

 

 誰だって、フィナーレは幸せの絶頂で終えたいのではないでしょうか?そして、それを迎えるためには生きるしかないのです。自分の寿命が尽きるまで最善を尽くす外、手はないのです。

 

 まあ、大抵はその過程で最善を手に入れ最高のフィナーレへと向って行けるのですが。しかし、現代人にそういうフィナーレへ向かっている人は少ないでしょう。そういう風に人間を狂わせたのが学校教育が強要する学びという毒なのですがね・・・・

 

 現代人は人間であるはずなのに、人間とはどういう生き物かを知らないバカばかりなのです。まあ、よくもそれで人間として生きていけるなと思うわけですが、当然、人間としては生きていけてないので、辛く苦しい人生を強いられているわけです。

 

 きっと、そういうのが人間なんだって思い込んでいることでしょうね。実に愚かで勿体ない事だと思います。この世界で生きることを楽しめるのは人間だけなのです。人間には生きることを楽しめるスペックがあるから出来ることです。

 

 その物凄いスペックを仕事や勉強やスポーツや趣味にしか使えないところがお粗末なのです。私たちは今はない明日という未来に向かって進むことを生きると呼んでいます。大抵は今はない未来に不安を覚えるわけですが、今はないということは、裏を返せば、あるのは自由と無限な世界だという事です。

 

 これを知っている人は殆ど居ませんが、これが真実です。しかし、大抵の人間は決まりきった世界で束縛され井戸の中の蛙の如き人生を送っている。そりゃ楽しくなんてないし辛く苦しい事しかないことでしょう。

 

 問題は、ないモノを作るという人間本来の考える力=想像力がないという事だけなのです。しかし、振り返れば、人間がないモノを作り続けた歴史はあるのです。その結果、この文明が築かれたのですから。

 

 ほんとバカですよね・・・記憶喪失も甚だしい。殆ど痴呆症の老人みたいな人ばかりです。そして、何もない未来を怖がり現状に縋って過去に向かって逆戻りしているのです。

 

 実はこれはとても危険な兆候であり、このまま行けば人類そのものが自ら死を選ぶというフィナーレを迎えるのです。人が死というモノをキチンと理解出来ないことから、最終的には人類という種が死を選ぶという結果に繋がるという事です。

 

 きっと、生きる事より死んだ方が楽だと思い込むから・・・・知らないという事は実に恐ろしい事であり悲しい事だと思います。人の思い込みはとても危険だと思います。