Quouraでの回答を転載します。何かのお役に立てれば幸いです。

 

 子供に「勉強しろ!」と言うのは子供のやる気を削ぐ言い方だと言われています。なら、どうやって勉強させれば良いのでしょうか?ご褒美も、罰則も、放置も上手く行かない気がします。

 

 そういう状況で気づいて欲しいと思います。

 

 何故、子どもは勉強しないのか?それは、単純に勉強してはいけないことを本能的に知っているからなのです。そのメカニズムを「学校で勉強するからバカになる」という本が日本で初めて紹介したと思います。

 

 勉強とは学びを強要する行為です。実は学びとは人を殺す毒なのです。こういうことを言う人は殆ど居ないので「お前はバカか」と思われるかもしれませんね。

 

 でも、それは学びという行為がどういうモノかを知らないだけなのです。折角ですから、学びとはどういう行為なのかを解説していきます。

 

 学ぶとは過去を知ることです。これまでの知識や知恵を知ることです。学校ではそれを強引に覚えさせて、その覚えの良さを競わせるという更に愚かなことをやっているのですが・・・

 

 それはさておき、過去を知ることで人はどうなるかと言えば、過去に目を向ける癖がつくのです。

 

 大抵の人は、人を見るときに学歴や職歴といった過去を気にするのもそのせいです。しかし、我々は明日という未来が来ることを知っている唯一の生き物であり、その今はない明日という未来に向かって前に進まなければいけません。その事を一般には生きると呼んでいます。

 

 しかし、学ぶ癖がついた人間は、学歴や職歴とという過去を見ているのです。そして、それが良ければ安心し悪ければ不安になるという愚かな行動を取るわけです。

 

 今はない明日という未来ですから、当然、そこには何もないわけで、そんな世界に学歴や職歴が通用するはずはないのです。明日という今はない未来は、考えること=想像しないと作れないのです。

 

 今はない未来ですから、そこは自由で無限な世界となっています。そこにあるのは夢と希望だけという事です。その夢や希望をかなえるために我々は日々精進するのです。それはとても楽しい事だからです。

 

 しかし、学んだ人間は過去しか見ていないので、そういう未来は見えません。見えなければ当然前には進めなくなるのです。そして、同じことを繰り返す人生を送ることになる。前に進めなければ人間的な成長もありませんので、降りかかる問題を解決することも出来なくなり、人生はどんどん辛く苦しいモノとなっていくのです。

 

 前に進めないという事は、ある意味生きていないということ。言うなれば実質死んでいる状態という事になるのです。学ぶ人間が殺されるとはそういう事です。もちろん、年齢と共に見かけはどんどん老けていきますが、中身は学び始めた小学生と変わらないのです。

 

 こういう人間をかつてはアダルトチルドレンと揶揄していましたが、今は殆どがアダルトチルドレンなので、揶揄することは無くなりました。

 

 恐らく、子どもは勉強することで自分がそういう大人になると本能的に知っているのです。学びは人間にとって毒なのだと。しかし、既に学んだ親たちはそれを知らないだけなのです。

 

 子どもはともかく、親のいう通りに勉強した今の親たちは今の自分をどう思っているでしょう?

 

 毎日が楽しくて夢と希望に溢れた素敵な人生となっているでしょうか?自分の人生の目的をキチンと持って日々成長する大人になっているでしょうか?家族がどんなに辛い目に遭ってもキチンと受け止めて家族を支える大人となっているでしょうか?

 

 そして、如何なる問題が起ころうとも何の不安もないという自信を持って生きているでしょうか?昨日より今日、今日より明日と自分が確実に成長していることを実感できているでしょうか?

 

 

 きっと、そうなっていなから、「勉強しろ!」としか言えないのではないかと思います。

 

 

 恐らく、大抵の親たちはそんな余裕はない事でしょう。日々の生活に追われて自分の人生なんてないとさえ思っているのではないでしょうか?それが学校で学んだ結果なのです。

 

 いい加減、気づいて欲しいともいます。一生懸命頑張っているのに一向に良くならない。

 

 因みにそれが意味するのは進む方向が間違っているという事なのです。この世界は「アベコベ社会」となっているのです。

 

 自分たちと同じ道を歩んで欲しいと思われるのなら、どんな手を使っても勉強させて良いと思いますが、もし、楽しく幸せな人生を送って欲しいと願うなら、自分と同じ道を歩かせてはいけないと思うべきではないでしょうか?

 

 別に学校の成績が悪いから、良い企業に勤められなくて給与が安いからというのが問題ではないのです。決められたレールに上を走っているから、その結果としてそういうことが理由に見えているだけの事なのです。

 

 人は皆違うのです。だから、みんなで同じレールを歩んではいけない。それぞれが自分の好きな道を作っていかなければ本当に楽しい人生は手に入らないのです。

 

 そもそも人間とはどういう生き物なのか?という事を考えたことはあるでしょうか。人間という生き物を生きるのであれば、先ず、そこをキチンと理解しなければいけないと思います。その基礎を間違えると人間としての人生を送れないことになるからです。

 

 でも、そんな大事なことは学校では絶対に教えません。政府も教師もそれを知らないからです。こうして学ぶ人は大事なことを知らないで生きていくことになるのです。生まれて間もないから何も知れないと思うかもしれませんが、学んでいないので自然の理というモノを持っているのです。

 

 子どもたちは人間として生まれてまだ若いので素の人間に近いのです。それに比べて多くを学んだ人間は毒された人間という事になるでしょう。子どもを見ることで人間とはどういう生き物かを知る機会を得られると思います。だから、時には子どもから教わることも必要なのです。

 

 我が子に他人の物まねをするつまらない人生を送らせてはいけないと思います。人は皆違うのですから・・・この世に二つとない掛け替えのない命ですから、二つとない素晴らしい人生を送らせてあげるべきだと思います。