中国で未完成のまま放置されているマンションは2000万戸…不動産危機→金融危機は起きるか(デイリー新潮)  

 

 

  酷い状況ですね。でも、これは決して対岸の火事なんかではありません。明日の日本、いや、明日の世界打と思って間違いないでしょう。

 

 何故なら、これが資本主義の末路だからです。既に何とも書いている通り、資本主義に欠かせないのは経済成長です。市場が増えお金が増えて行って初めて成り立つのが資本主義なのです。

 

 それは、見方によってはネズミ講みたいなものです。いずれ必ず破綻する仕組みだという事です。

 

 何故なら、常に金儲けしないとお金が回らないからです。お金が儲からないとお金を貰えず生きることが出来なくなるから。「そんなことはお前に言われなくても知っている」と怒られそうですが・・・

 

 しかし、そういう人は前にも書いたと思いますが知ってはいるが分かってはいないという事なのです。だから、資本主義が破綻することを理解できないのです。

 

 ねずみ講も破綻しないと思うから参加するのでしょう。破綻するのを分かっている人は参加しない。でも、資本主義は皆が破綻しないと思っているから何とか持ちこたえているのです。

 

 その為に、知っているけど分からない人間をたくさん作るのです。

 

 とは言え、どんなに手を尽くしても必ず破綻します。それを先んじて見せてくれているのは中国という事になるでしょう。

 

 しかし、放置されたマンションが2000万戸とは酷いモノです。それはもちろん一年でそうなったのではないでしょう。最低でも10年以上は掛かっていると思います。

 

 日本でも既に850万戸という膨大な空き家があるのです。人口が中国の10文の1しか居ないのに、凄い数だと思います。それでも毎年85万戸も作っているのです。

 

 子どもが減り続け、150万人を超える人間が死んでいるのに。

 

 でも、建設業界も生きていくためには作り続けなければいけないのです。古い家はそっちのけで、新しい家を建てて住んでもらわないと回らないのです。

 

 しかし、人口が減る以上市場は減る。それは住宅需要が減るだけではなく全ての需要が減るという事です。当然、収入は右肩下がりで減っていくことになるでしょう。

 

 まだ、その実体をしらないので買う人も大勢いるのですが。

 

 昔は買った方が断然良かったのです。何故なら、不動産の価値がどんどん上がって行ったから。家の実家は田舎ですが昭和30年代に建てたので300万円という金額で建てたのです。

 

 それが数年前に売ったら1500万円で売れました。何年ローンかは知りませんが、支払いは凡そ600万位でしょう。だから、900万も利益が出ているのです。しかも、この程度だと税金はかかりません。

 

 しかし、今や1500万円でも家は建たない。東京などはマンションが億ションになっているのです。お金があって買うのは勝手ですが、

将来、老人ホームに入るために売ろうとして果たして買ってくれる人がいるかどうか。

 

 今はまだ、マスコミが騒いでいるので、それに煽られて買う人も居ますが、今後、収入が減る中でローンで買うとどうなるかはコロナで経験した人も多いでしょうから言うまでもないでしょう。

 

 もう、昔のような未来はないのです。そして、右肩下がりに成長した昔から右肩下がりに衰退する未来へと向かうのです。

 

 お金が減ればモノも減る・・・私たちはこれから得る時代から失う時代へと向って行くことになるという事です。別に不思議なことでははなく当たり前のことなのです。

 

 諸行無常、盛者必衰というこの世の掟がだから。日本人なら誰でも知っていることですが誰も理解していないのです。

 

 資本主義を捨てるしか私たち人間が生き残れる道はないのです。

 

 諦めないことは大事なことですが、それは飽くまで、夢と希望がある時だけです。今や資本主義に夢も希望もないのではないでしょうか?

 

 むしろ、政府はお金を刷りまくって資本主義を何とか延命しようと必死ですが、国民はどんどん貧しくなり輸出産業が記録的円安で活況を呈していますが、中身は全く良くない。

 

 お金は稼がないと夢も希望もないのです。だから、稼ぐ手段が減っていくことで必然的に夢も希望を消えてしまうのです。実にバカげたことではないですか?

 

 そんなお金に支配される人生なんて・・・・人間舐めるな!!って奮起すべき時ではないでしょうか。それが時代の要請なのです。お金という紙切れに舐められてはいけない。

 

 もっと人間というモノを大事にし、高みに持ち上げないといけないのです。このままでは犬猫以下だから・・・