これが人間というモノではないかと思います。大抵の人は多く集まることで力となると思うのでしょうが、それは間違いです。この世界は実に「アベコベ社会」なのです。

 

 少数精鋭という言葉もありますが、これも少数の精鋭を集める方が大勢より優れるのではなく、少数の組織は精鋭揃いになるという意味なのです。

 

 きっと、少人数になれば何が違うかというと一人一人の責任が明確になるという事です。つまり、人は責任感というモノがとても強いという事だと思います。

 

 要は個人個人の力に大差はない。違いはやろうとする意志だけであるということ。まさに「為せば成る為さねばならぬ何事もなさぬは人の為さぬなりけり」という言葉の通りかと。

 

 結局、みんなで話し合おうと呼びかける人は、自分が責任を取りたくない人に過ぎないという事です。しかし、そういう人は主導権を取って支配しようとして来るでしょう。

 

 そういう甘い言葉に騙されるのが烏合の衆となるのです。そして、責任を持たな人たちが無責任に話し合う事で、全ては鈍化し劣化するので誰の役にも立つことはないでしょう。

 

 そういう無駄な時間をたくさん使えばどうなるのか?それを私たちは今目の当たりにしているという事です。しかし、そういう目の当たりにする世界が何故出来たのかを考える力が無いので何も出来ないということです。

 

 何よりも怖いのは、烏合の衆に取り込まれると抜け出せなくなるという事かもしれません。そして、みんな烏合だからという理由で、誰もが烏合を受け入れてしまうのです。