道路貨物運送、「2024年問題」前に倒産顕著 「ドライバー不足」と「燃料費高騰」が経営圧迫(帝国データバンク)  

 

 

 最近は人手不足を盛んに吹聴するマスコミですが、それほど急激な人口減少が起きているという事なのでしょうか?

 

 確かに、昨年は156万人もの人口が減っており、下手したら数年後には200万人を超える可能性は否定できないわけで、毎年、沖縄県に相当する市場が一つ消えているということになる。

 

 しかし、それは働き手が不足するよりも消費者が急激に減っているという事の影響が大きいのではないかと思うのです。もし、人手不足なら事業縮小すれば倒産までいかないのでは?

 

 人手不足でタクシーやバスが・・・特にバスは路線を減らすとか言い出しているわけです。それは明らかに人口減少により路線の利用者が減って採算が取れない路線が増えたと言うべきではないかと。

 

 特定の技術を持つ企業が技術者が居ないことで廃業することはやむをえませんが、誰でも出来る運転に於いて、それが起こることはないと言えるのです。

 

 物流量の減少はアマゾンの売り上げを見れば分かると思います。

 

>アマゾンジャパンの2022年12月期における日本事業の売上高

>は、前期比5.7%増の243億9600万ドルだった。 2016年から

>2桁増収が続いていたが、2022年は1桁の増収にとどまった。 

 

 近年の日本経済を支えて来たEC事業はどこも頭打ちであり、むしろ、これから大きく減少する雰囲気を漂わせている。人口減少が進んでいるわけで、消費者が減る中で物量が増加することが難しいことは小学生でも分かると思います。

 

 加えて、そうした消費の低迷に値下げではなく値上げという企業本位の対策を打つことで、消費は更に落ち込むことになる。財布の紐はどんどん締まって行くわけで、総売り上げが前年を下回る企業が今後急激に増えていくことでしょう。

 

 しかし、こうした原因が人手不足という頓珍漢な答えを吹聴していては、改善することは難しいし、消費者の財布の紐を更に占めることになるだけではないかと思います。

 

 バブル以降の不況を何とかやり繰りできたのはデフレ経済であったからであり、さらに進んだ不況をインフレにすることは致命的なミスだと思いますが、もはや、そうしないと企業が持たないという事なのかもしれません。

 

 経済もさることながら、日本が抱える、いや世界が抱える問題は余りにも多過ぎるわけで、もはや「バンザイ(お手上げ)」前夜という状況ではないかと思いますが、それに気づけないことが一番拙いのではないかと思います。

 

 一寸先は闇

 

 今日では、それどころか未来が闇という状況かもしれません。未来を想像する力を失う事で人間は自滅していくのです。何故なら、過去は既に終わったことであり、それにしがみついても未来へはいけないから・・・