止まらない建設業の倒産 今後「家が建てられない」可能性も(ITmedia ビジネスオンライン)  

 

 

 日本の経済成長をけん引したのは何と言っても建設業だと思う。事務所となるビルもそうだが、夢のマイホームという言葉で国民を煽って家を建てさせることで市場を拡大して来た。

 

 それは、建設業のすそ野が広いことで、住宅の増加と共に家電製品の増加をもたらし家具や食器まで増やしたことで日本は急成長を果たしたと思う。

 

 そして、それが一巡したことで建設業の不振が始まり、そして、人口減少がそれに止めを刺そうとしている。そして、日本を支えたもう一つの産業が自動車産業であり、建設業に遅れてはいるが、密かに確実に倒産への階段を下っている。

 

 これが、経済衰退で起こること。経済成長の反対である経済衰退では、経済成長と反対のことが当たり前のように起こるという事なのです。

 

 パソコンで起こったITバブルにスマホで起こったスマホバブルも終わり、今や全ての業界で市場が収縮しているのです。その中で期待を集めているのはEVだけなのですが、それは新たな市場ではなく、自動車市場が乗り替わるだけであり、市場拡大をもたらすわけではない。

 

 今後は、ガソリン車とEV車を合わせた総販売数が減少していくことになるのですが、その統計をマスコミが公開することはないでしょう。

 

 大倒産時代の前に当然来るのは、大リストラ時代となるわけで、今、人手不足を騒ぐマスコミの裏では、どのように人員削減を規模縮小をしていくかに頭を抱えている企業が出始めてもおかしくないのですが、未だに経済成長を信じている場合は、実態に逆らう成長戦略を考えていることでしょう。

 

 それが何を意味するかは時代が教えてくれると思います。

 

 もう、資本主義に未来はないのです。資本主義というのは経済成長がある時代の仕組みであり、成長が止まると役に立たない、いや、むしろ悪くなるという事なのです。

 

 かと言って、これまで長い間、資本主義の世界で生きて来た人間は、それをどうすることも出来ないのでしょう。しかも、悪いことに全世界が資本主義になってしまった。

 

 この世界で生き残る掟は、多様性であり、リスク分散なのですが、その掟を完全に破ってしまったのです。これが、人類を滅亡させる理由になると思います。

 

 人類は国連までも作ってまとまろうとしている。みんなを揃えようとしている。どうあっても、多様性、自由、リスク分散という自然の掟は気に入らないのでしょう。

 

 過去の栄光にしがみついてはいけないのです。私たちにとって一番大事なのは未来なのですから。早く、その事に気づいてい欲しいと思います。