日本経済の「需要不足」が解消 3年9カ月ぶり、デフレ脱却に一歩(朝日新聞デジタル)  

 

 

 こういうニュースが出てもにわかに信じがたいと思うのはわたしだけなのだろうか?GDPからどうやって需給ギャップを計算するのかは知らないが。

 

 需要を見るならば、何と言っても人口ではないの?何度も書いているように、昨年は156万人という鹿児島県が消失する規模の死者がでているわけで、2020年の一人当たりのGDP(428万円)で約7兆円の需要が消えたという計算になる。

 

 それを数字上インフレでカバーしているだけで、需要減少は毎年確実に続いて行くわけです。

 

7月の消費支出5.0%減。物価上昇で家計を切り詰めている現状に森永氏も嘆く
 

  一方では、インフレによって消費支出は増えるどころか減っているという現状もあるわけです。こういう状況で需要不足が解消するはずはないと思うのですが・・・

 

 自分たちに都合の良いデータを強調したい気持ちは分からなくもないですが、そうやって嘘をついて国民を煽っても意味ないと思うのです。

 

 現実に食料品を中心に値上がりが酷い。しかも、牛乳は余って捨てているのに値段が上がるというおかしな現象もある。体制を変えなければ、消費が減ることで単価を上げるしか企業が生き残る道はないからそうなるのでしょうが。

 

 そうやって企業の生き残りだけを考えれば、消費は更に冷え込むという悪循環に嵌っていくのではないかと思います。政府も企業も嘘ばっかりつくので、本当のことは誰も分からなくなっている。

 

 こういう状況が社会にとっては一番危険なことではないかと思います。まあ、今の世の中で社会のことを考える人は殆ど居ないわけで、この事が何よりも拙いと思います。

 

 こうした社会を作ったのが政府であると。政府が国民のことをキチンと考えないから、国民は自分の事しか考えなくなる。それが政府にとって最も都合が良いからなのだとは思いますが。

 

 その結果、政府までもが消える事態を招くことになる。これもまた一つの自業自得という事になるかもしれません。