Quoraでの回答を転載します。何かのお役になれば幸いです。

 

我が子がいじめの“加害者”になってしまいました。どうすれば良いでしょうか?

 

 先ずは、事実をキチンと確認しましょう。それは本当にイジメで我が子が加害者なのか?それを親の目でキチンと認識できなければ適正な対応は出来ません。

 我が子の言い分、相手の言い分、そして周りの言い分。それらの整合性を見てイジメと認識して初めて次へ行くべきです。

 

 何が我が子にイジメという行為をさせたのか?

 

 本人がいう理由が必ずしも正しいとは限りません。本人が気づかない原因は親なら見つけられると思います。そういうモノを洗い出せれば、どこに問題があったのかが分かるわけで、その問題を解消することで次からは防げるという事になります。

 

 しかし、こどもはそこまで知的ではないので、その問題がキチンと理解できなければ繰り返すかもしれません。でも、そうなったとしても慌てることなく、この作業を繰り返し子どもが理解できるまで根気よく続けることが大切です。

 

 そういう場合は、むしろ、その後に大きく成長する可能性があり、大人になってからの大きな力となると思います。大人は常に冷静で的確な対応を取ることに心がけ、それを我が子に見せることで、わが子が大人になった時にそういう対応が出来るようにしてあげることが重要なのです。

 

 親が考えるのは常に我が子が大人になった時のこと。失敗は誰だってあるのです。大事なのは、その失敗から何を考えどう行動するかを知っているか知らないかです。この差が人生ではとてつもない大きな差を生みます。

 

 大人とは・・・・を子どもにどう教えるかが親が考えるべき最大のテーマなのです。それによって、親も大人になろうと努力しなければいけない。口で怒ったりしても何の意味もないし効果もないのです。

 

 人生は、一つの失敗からいかに多くのことを得るかです。それが次なる失敗や人生を狂わせるような大きな失敗を止める力となるのです。

 

 人生は長いので、目先のことだけで動くと思ったような結果をもたらすことが出来ないのです。人間を育てるというのは特にそれが言えます。

 

 だから、目先のことを通して遠い将来にどう役立てるかという発想が重要になるのです。親自身が、今自分に欠けていることを子ども時代に補えるとしたら何をすべきかという視点でも良いかもしれません。

 

 そういう点では、子育てというのは自分を育てることに通じるのです。それは一粒で二度美味しいとても有益で有意義なことではないかと思います。